【6分でわかる「集団的自衛権」ほぼAtoZ】(明日の自由を守る若手弁護士の会)
☆「最近ニュースで『集団的自衛権』って言葉をよく聞くんだけれど・・・必要なのかしら?」「総理大臣は何って言ってるの?」
安倍首相「個別的自衛権だけで国民の生存を守り、国家の存立を全うできるのか。弾道ミサイルなどの脅威が、容易に国境を
乗り越え、瞬時に我が国にやってくる時に集団的自衛権が必要ないのか。」(2013年12月17日)
「ほら、北朝鮮とか怖いし、安倍首相も必要だと言ってるし、やっぱり必要なんじゃない?みたいな。」
「いやいや、もう少し詳しく知っておきたいよ。テキトーに政治家に任せて、取り返しがつかなくなったら子供世代に申し訳ない
し、私達に関係なさそうで、でも本当は予防接種どうする?とか同じくらい身近な話だと思うの~。」
そんなあなたと集団的自衛権のAtoZ、見てみましょう!
*個別的自衛権とは?
国家が自国に対する武力攻撃を実力をもって阻止する権利(日本国憲法の下で個別的自衛権を行使できるかについて、意
見は分かれています。)
*集団的自衛権とは?
自国と密接に関係にある外国に対する武力攻撃を自国が直接攻撃されていないのにもかかわらず、実力をもって阻止する権
利(政府見解)
Q1 尖閣諸島を守ったり、北朝鮮から攻撃されたりした時に、集団的自衛権が行使できなきゃ何もできないんでしょう?
A いやいや、日本が直接攻撃された場合には、集団的自衛権なんて関係のない話だよ。日本が反撃するかどうか、という
(個別的自衛権の)問題だよ。
Q2 北朝鮮からアメリカにミサイルが発射されたら、日本は同盟国だし、上空を飛ぶミサイルは撃ち落とすべきなんじゃない?
A 万が一、そんな ミサイルが発射されても日本の上空はかすめないんだ。そもそも、ものすごいスピードで飛んでるミサイ
ルを迎撃するなんて技術は開発できてないしね。技術的にとても困難なんだ。
Q3 集団的自衛権を行使するのは、同盟国が酷い侵略を受けて、国連とか国際社会全体が非難しているような時なんでしょ
う?
A 自民党が提案している「国家安全基本法案」では、集団的自衛権の行使の場面は、そんな限定的なケースだけではな
く、いくらでも拡大できる文章になっているの。だから、国連や国際社会から批判されるような軍事行動に、日本が集団的
自衛権の名の下に参加することもありうるんだよ。」
Q4 集団的自衛権って、今までだと外国は、どんな時に行使しているの?
A 例えば、ベトナム戦争も集団的自衛権行使が名目だし、アフガン戦争では侵略行為をしていないアフガンにNATOが、
集団的自衛権を理由に武力行使したし。結局「戦争を始めるための口実」になっているんだ。
Q5 集団的自衛権の行使は、憲法9条(戦争放棄)があっても認められるとか、政府の人が最近言ってなかった?
A 戦後68年間ずーっと、政府は「戦争放棄を宣言している憲法9条がある以上、集団的自衛権の行使は認められない。」
って考えてきた。でも、安倍さんが首相になってから、自民党は突然その考えを変えるって言いだしたんだ。だから、「集
団的自衛権の行使を認める」ということは、実質的に憲法を変えるのと同じことなの。9条は、意味がなくなるってこと。
☆いろいろ詳しく見てくと、なんか思ってたのと違うよね。っていうか・・・私達にとって必要なの、これ?これって、震災復興とか
を後回しにして急ぐことなの?それに、憲法を変えるってことなら、きちんと改正の手続きを踏むべきじゃないかしら。
「戦争できる国」・・・人が殺されたり、殺したりする国にするのか、私達がじっくり議論して、決めるべき事じゃないかしら。
*動画・2分(6分)でわかる!集団的自衛権「ほぼAtoZ」
http://www.youtube.com/watch?v=5d66mRUASZM
☆1970年・12月に「戦争反対婦人集会」で、京都の誇り、(当時の知事)蜷川虎三さんは、このように訴えています。
政府は また戦争をする気です。戦争の犠牲になるのは、いつも国民です。弱い庶民なんです。
戦争をやる人には二つの種類があります。政治的に戦争を推進しようとする戦争屋。もう一つは、その推進役によって武器・弾
薬をつくる、いわゆる「死の商人」たちです。
結局、彼らは勝っても負けても、儲かるんです。負けたら負けただけ儲かる。兵器や弾薬、戦車や戦闘機だけでなく、機械や
食料、衣服、医薬品・・・ありとあらゆる商品が一挙に売れる、株価も上がる、笑いがとまらない。
われわれ庶民は、暑さに耐えて、日々アカギレをつくって働いているんです。日々アカギレをつくっている連中が、みな犠牲
者です。
戦争は「お国のため」「正義のため」と言いますが、それは戦争屋のつくった「お国」でわれらの国ではない。とくに今日にお
いては、日本国憲法は、われわれ「アカギレ」こそが主権者であると決めているわけです。
とにかく今の政府というのは、またもや戦争をする気です。今度はアメリカの指図で戦争をさせる気なんです。軍艦や大砲や
戦車や車両を作ってやる。だから国民生活は、かならず害される。
ですから、われわれは、戦争をさせないだけでなく、「戦争を準備するような軍艦や大砲をつくる金があるのなら、国民生活を
充実するように使ってくれ」と言うことが大事だと思います。
主権者がしっかりして、戦争をするような政府は立てないことです。憲法の前文には、「政府の考えによって戦争するようなこ
とがあってはならない・・・」とあります。そういう政府であってはならないのです。
(下記HPより引用させて頂きました。↓)
*◎憲法を活かし戦争止めよう