長年、学識を積み上げてきた憲法学者215名(これからもっと増えます)の方々が、安倍政権の出した「戦争法案」を「憲法違反」だ
として「廃案」を求める声明を出しています。これを受けて、高村とかいう爺さんが必死の面持で、米軍の駐留が違憲かどうかを争っ
た「砂川事件」を引き合いに出して「~最高裁判決は、(憲法は)自衛権の行使は認めていて、集団的自衛権を否定してはいない
~」旨おっしゃっている。砂川判決の主文ではなく付帯意見を引き合いに出して反論しているのも然ることながら、この付帯意見の意
味すら誤って理解しておられるのです。「固有」の自衛権とは、専守防衛を指しているのに「最高裁判決は集団的自衛権を否定する
ものではない~」と。屁理屈の典型的な例です。この拡大解釈(解釈というより妄想、SF・・)で、正論が歪曲されるのです。
十数年前に見たデンゼルワシントン主演の映画「トレーニングディ」の中で彼が部下に発した言葉「オレが法律だ!」を思い出しま
す。安倍政権の面々の発言を聞いていると、まるで「オレ様達が法律だ!」と言っているよう・・・
高村さん!よ~く読んでください。砂川事件判決を正しく理解しよう~ネ! ↓
*砂川事件判決を集団的自衛権の根拠とすることに反対する会長声明
http://www.toben.or.jp/message/seimei/post-357.html
そして、この法案が憲法に反するとして、廃案を求める研究者達が声明を出しています。以下は骨子です。(中日新聞より)
*昨年7月の閣議決定は、60年以上に亘って積み重ねられてきた「集団的自衛権の行使は憲法違反」という政府解釈を国会や国民
の議論に付さず覆した。安倍首相が今年4月に米国で、法案の「この夏までの成立」に言及したのは、国会の審議を蔑ろにするもの
である。
*法案の内容は、歯止めのない集団的自衛権の行使につながりかねず。憲法9条に反する。
*地球上のどこでも米軍などへの「後方支援」で一体的に戦争への協力ができる。国際法上、違法な武力行使に加担する危険性を
はらみ、国会による事後承認も許されるという点で大きな問題がある。
*自衛隊が平時から米軍などの「同盟軍」的な行動を取ることを想定していると言わざるを得ない。領海をめぐる紛争や海洋の安全
の確保は、本来、平和的な外交交渉や警察的活動で対応するべきだ。
*国会はすみやかに廃案にするべきだ。法案の拙速な審議と採決を行わないように求める。
【全文】*安保関連法案に反対し、そのすみやかな廃案を求める憲法研究者の声明