常陸大宮里山日記

茨城県の北西。久慈川と那珂川に囲まれた、常陸大宮市のなんだか暖かい里山の暮らし。

子安観音

2011-10-08 17:27:56 | 歴史
大宮地域の小場新町の県道沿い。
きれいに草刈りしてある道路に面した斜面に、いくつかの石碑とともに
子供を抱いた観音様が祀られています。






この観音様は、膝を立てた如意輪観音ですが、ふところに子供を抱いている姿です。
こういった姿の観音様を子安観音と呼び、常陸大宮、特に大宮地域では多く、
江戸時代の1700年代から明治時代まで作られました。
この観音様も1700年代に作られたもののようです。
子安観音を建立し、信仰していたのは、集落の女の人の集まりであった子安講。
かつては、出産子育ては命がけでしたから、
年に何回か、決まった日に、女の人が集まって、励ましあい、悩みを相談しあい、
安産や子育てのお祈りをしたそうです。
子安講は、どこの集落でも行われていました。
現代では失われてしまった子安講ですが、
今でいう子育てサークルや赤ちゃんの駅みたい。
昔も今も、町でも里でも、母親たちの苦労は変わらない。



かわいい三毛猫が、羽虫でもいるのか、遊んでいました。
私に気づくと逃げて行ってしまいました。

コメント (2)
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