常陸大宮里山日記

茨城県の北西。久慈川と那珂川に囲まれた、常陸大宮市のなんだか暖かい里山の暮らし。

義民堂

2011-10-25 22:17:14 | 歴史
緒川地域の直売所「かざぐるま」のちょっと南。
国道沿いに「緒川十景 義民堂」の看板。


ちいさなお堂があって、看板があって、周囲はきれいになってる。

たくさんのお供え物が。


お供え物といっしょに、緒川十景と義民堂の説明の資料がありました。
ちょっと、びっくりしました。

明治のはじめ、風水害や冷害がつづき、さらに地租改正、つまり税金が重くなり、人々の生活は困窮。
明治9年、小舟村、上小瀬村でも、嘆願書を政府に提出したものの、とりあげられず、村人たちは騒然。
村人たちは派遣された巡査と衝突、殺害してしまう。
村人たちは、小舟村の名家の本橋次左衛門を指導者として農民隊を組織、一揆を起こした。
農民隊は、県庁に向かうが、藤井村(現城北町)で水戸氏族隊と激突。多数の死傷者をだした。
本橋はじめ多数の中心人物は捕縛、のちに死罪。
日本各地で同様の騒乱が発生し、地租が軽減された。

本橋次左衛門とともに戦った農民たち、殉職した警官、みんな二十代から三十代前半。
こんな若者たちが、命をかけて地域の困窮を救おうとした。
今の常陸大宮の温厚な人たちからは想像できない。
でも、もしかしたら、その時が来たら、立ち上がる人がきっといるんだ。
だって、地元を好きな人、いっぱいいるよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする