常陸大宮里山日記

茨城県の北西。久慈川と那珂川に囲まれた、常陸大宮市のなんだか暖かい里山の暮らし。

漆の古木

2013-11-05 22:49:18 | 木の話
山方小学校の正面にある2本の漆の古木。
市の天然記念物に指定されている。
いつも前を通っていたのに、あまりの大きさに漆の木と気づかなかった。
樹齢50年。幹まわり130センチ。
この木は、奇蹟。
なぜなら、漆の木は10年から15年で漆液を採取され、
そのあと、漆の木は枯れてしまうから。
漆を採るために植えられ、漆液を採取されずに残った不思議。


きっと、昔、誰かが、この地域の象徴となるように生き残らせたのだろう。



奥久慈漆は日本の宝。
世界ではジャパンと呼ばれる日本の漆芸。
その文化を支えている漆を生産しているのは、岩手県浄法寺地域と茨城県奥久慈地域のみ。
漆芸作家と地域の方々が協力して、
奥久慈漆の生産や技術の継承に取り組み、漆塗りを楽しんでいる奥久慈地域。
奥久慈漆は常陸大宮の里山文化の奥深さを感じさせる。
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