先週友だちが壊れた傘をドサッと持ってきた。
前に私が「傘でエコバッグ作るの面白いけど作れる傘が無い」と言ったからだ。
家事の合間に、五日間でエコバッグ6枚作り上げた。
傘の留め具を利用して小さく畳めるし、軽いからバッグに放りこんでおくと重宝する。
洗っても汚れの落ちなかった生地は腕カバーにした。
で、今日縫いながらフ~っと思い出したことがある。
中学生の頃、円形スカートが流行った。
くるっと回れば円形に広がり、歩けば裾が波のようにエレガントに揺れる。
欲しくて堪らなかったが、買っては貰えぬと分かっていた。
そんな時、壊れた学童傘が目に付き、これはスカートになる!とひらめいた。
真ん中を切り取り、ベルトを作って縫い付けた。もちろん手縫いである。
生地に針が通りにくく、ひと針ひと針苦心したが、なかなかの出来映えで満足した。
ところが、縫い代に尺を取られたため、丈が思ったより短くなってしまい、
仕方なく妹に着せた。
その妹が大人になって言うには、
雨の日に穿いて行ったら、クラスの男の子たちから
「ワーイ、傘穿いちょー!」とからかわれて泣いたのだそうだ。
そんなこととは知らず、悪かったな~と思う。
あの頃は学童傘はえんじと黒しかなかった。大人用も似たようなもの。
今ならカラフルなのが幾らでもあるから、スカートにしても傘とは気付かないかもだけど。
ま、しかし、古稀をとうに過ぎても未だに傘で何やら作ってるなんて、
あの頃からちっとも進歩してへんやないかいっ(突如現れるエセ関西弁)
今も貧乏だけど、エコバッグの三つや四つや五つや六つ買えんことはないのにと、
我ながら可笑しくて堪らなかった。