雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

ボートに乗って

2014年06月27日 | ポエム

 ボートに乗って


海岸から
ひとりボートに乗って
沖に向かってオールを漕いだ

ひとかきするごとに
人の姿が小さくなる
ひとかきするごとに
人の声が小さくなる
ひとかきするごとに
浜辺の家が遠くなる
ひとかきするごとに
浜辺の山が遠くなる

ああ、このまま
どこかへ行きたい
遠くへ行きたい

ひとかきするごとに
僕のこころは軽くなる
(1973~2014.6.26)



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