ついっ友さん達がこぞって読んでいるので、ひつじも密林で買って読んでみました。
本のタイトルの右上にあるDSM―5というのはアメリカの精神医学会作成の「精神疾患の診断・統計マニュアル第5版」の略で、2013年5月に出版されました。
これまで発達障害は
生まれつきの脳機能障害が原因で治らない
とされてきました。
そして、
治らないのだから無理をさせてはいけない。
周りが特性を理解して配慮しましょう。
と言われてきました。
でも、ひつじの周りでは治る人が何人もいます。
子どもだけでなく大人もです。
いったいどうしたら治るのでしょう。
治る人と治らない人の違いは、いったいどこにあるのでしょう。
そうした疑問を持ちながら、いろいろな本を読み、お勉強をしてきました。
DSM―ⅣとDSM―5の一番の大きな違いは
脳機能障害から神経発達障害に変わった事です。
そして、
神経だったら発達するよね。
神経だったら食べる物の影響を受けるよね。
という発想で、新たなムーブメントが起きています。
娘は救急車内で生まれ、20分以上無呼吸が続き「新生児仮死状態」でしたが、
思春期に突然音の過敏さを発症し、とても辛い時期を過ごしました。
子どもの抱える困難な症状が治るものならば何としても治したいと思うのは、ごく普通に親としての願いです。
子どもが眠くてもなかなか寝られない状態で辛そうにしていたら、ぐっすり眠れる体にしてあげたいと思うでしょうし、
音や匂い、味覚、触覚など感覚の過敏さや鈍麻があれば、少しでもそれをなくして楽にしてあげたいと思うでしょう。
走り回ってじっとしていられなかったり、お友達とのトラブルが絶えなければ、何とかして学校や社会で生きていける子に育てなければと思うでしょう。
それまでは、こうした本は発達障害の専門家であるお医者様や臨床心理士、ケースワーカーなどが読む本だと思って読んでいませんでした。
そして、これはやはりそうした一部の専門家に向けて書かれた本でした。
でも、読んで良かったです。
ネタバレしちゃうといけないので、内容については控えます。
お医者様にかかっている、もしくはかかろうかなと思っている当事者保護者の方は必読ですが、気持ちに余裕のある時がオススメです。
ひつじは、ロシア土産のマトリョーシカチョコレートを食べながら、時々ふうーっと大きな呼吸をして読み終えました。