イタリアの我が家の暖房設備は前にも書きましたが壁暖房で
家中どこでも均一にぬくぬくで、気温マイナスの外気に
体中きんきんに冷えきって帰ってきても、玄関を開ければあったか楽園。
日本の実家は各部屋に温風ヒーターや床暖房やエアコンなどの設備があり
必要に応じて部屋を暖めるので、家の中に気温の差があることが
イタリア人夫には慣れないことでした。
お正月を日本で過ごしたいけれど、日本の家の玄関や廊下や洗面所の底冷えは
何もりも辛いと嘆いていました。確かに冬の日本の実家は寒いです。
エコ先進国の日本では当たり前になってきている湯たんぽやヒートテックなどのエコ商品。
それらを賢く工夫して取り入れ冬を過ごすことは環境問題がごく身近な存在になっている!
ということでエコに配慮した生活スタイルを取り込む力と対応力、さすが日本人です!
(日本にはエコビジネスに目をつけた企業が売れる商品を開発し、市場にうまく
浸透させて大衆向け商品として発展させているところがイタリア市場とは違うなと思います。)
イタリアはというと、環境問題について小中学校や高校で授業があったり、
自治体レベルで車の排気ガス量をコントロールする規制があったりします。
冬の住宅暖房設備が環境問題に影響があるのではということも聞きます。
昨年環境問題の講義を受けることがあって、そのときに一部の参加者のイタリア人の
自己中心的な考え方を目の当たりにして、かなり驚いたものです。
「環境は未来の世代のことを考えないと、自分たちだけのものではないんだから」と発言したときに、
あるイタリア人女性は
「息子のためにだったら、仕方がないからするけれど、他人のためになんてできない」やごみの問題では
「分別するほうがかえってごみ袋をたくさん使うので環境問題だ」とか、
「一人暮らしだから面倒くさくて分別なんてしない」
と様々な意見があったことを覚えています。
とはいってもトリノでは4月から買い物袋の提供は一切なくなるので
少しずつ環境問題が生活レベルに浸透しつつあります。
今、アル・ゴアの「不都合な真実」を読んでいます。
私の生まれ故郷には水資源があり、小学校のころから環境について知る、考える機会が
多かったのですが、この本には今まで知らなかった事実がたくさん載ってあります。
06年にイタリアでも「Una scomoda verita'」というタイトルで映画が上映されていて、
イタリアに帰国したらDVDを探して見てみようと思います。
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