horizon doux italia de -torino-

イタリア・トリノでの日常+αを写真と共に
ほどほどほどよく発信フォトブログ。イタリア語の絵本のことも。

ダンボールジェンガ

2010-11-30 | 生活 La vita


"Le scatole non escono da sole, la mattina al freddo
qualcuno le porta fuori in modo che l'amiat possa raccoglierle,
quindi siete pregati, la prossima volta, di piegarle
in modo da rendere pi� agevole questa operazione"

「住人の誰かが朝の寒い時間帯にダンボール箱をつぶして
回収業者が持っていきやすい状態にして、回収ボックスに入れて外へ持っていきます。
ダンボール箱が勝手に外へ出ていくのではありません。
次回からは回収ボックスを外に出す作業がスムーズにできるように
ダンボール箱はきちんと折りたたんだ状態で回収ボックスにいれるようにお願いします。」

今朝5時起きの、仕事に行く前の夫が、ジェンガのごとく器用に積み上げられた
ダンボール箱整理に朝からてんてこ舞いになり張り紙用の文をメールで送ってきた。

「引っ越ししてきた人が火曜日の朝に自分で外に持っていけばいいの。
だから私はダンボールはほったらかしておく。ジェンガに張り紙しておけば自分でするって。」
って言っておいたのに。

でも今思えば、地下倉庫の扉前に高く積み上げられていたし、
一階のひざの悪いおばあちゃんがダンボールの雪崩の下敷きになったり、
つまづいたりすることだってあるし。
張り紙の効果がなかったときは、大きな心でいちいち言いにいくか。
マンションの役員なんでね。

「すべての物に限度がある。
人間の愚かさだけは無限である。」
って車のステッカーにも書かれているしね。

ポルティコ天文台

2010-11-29 | イベント「ルーチダルティスタ2010」


トリノの街に初雪が降った日曜日。
11月に雪が降るのは珍しい・・とは言っても3日後には12月に突入。
あと一カ月は有意義に暮らそうと思ってみたり。
毎年のことです、師走の悪あがき。

来年のことを言えば鬼、いやイタリア人が笑う。
イタリアの明日は予測不可能なのが普通です。

私のカメラの心のお師匠様の
「撮った分だけうまくなる。」
何通りもの解釈ができるお師匠様の有り難きお言葉。
今年はその意味のひとつが分かった気がします。

自分の撮ったものを見たときに言うセリフ。
「好きだけどやっぱり嫌い。」
表現の世界とは難しいところなんですね。
でも楽しい。予測不可能なイタリアだからかな。

写真はポー通りのイルミネーション。
前回の玉乗りの左手に広がるポルティコ(回廊)の間を灯す光の天文台。

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ポー通りを舞う玉乗り

2010-11-26 | イベント「ルーチダルティスタ2010」


トリノに住む人たちや観光客を魅了する冬のイベントと言えば、
間違いなく「ルーチダルティスタ」(アーティストの光)。
11月から1月にかけて街のあちこちに灯されるアーティストの光。

2年前からブログにルーチダルティスタの写真を載せている。(カテゴリーはイベント)
日が暮れてからの撮影なので、周りに十分注意を払って撮るのだけれど、
昨日は街の中心部で学生のデモ行進があったので、
タイミングをはかって人の群れが過ぎ去った後を狙った。

今年の一枚目はポー通りを照らすジェノバ出身トリノ在住アーティスト
ジュリオ・パオリーニの「パロマ」。現代アートの天文台。
玉乗りの右手にグランマードレ教会、
左手には星や惑星の電飾がきらきら輝いている。

観光バスでのルーチダルティスタめぐりもあるよ。

トリノは雪はまだ降ってないけれど、ミラノでは雪が降っているらしい。(twitter情報)

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冬野菜が仲間入り

2010-11-25 | 食・ガストロノミーア・ワイン


カーヴォロネーロという、
もともとはトスカーナの冬野菜、黒キャベツ。
市場で見かけたときに、まず色に目が行った。黒い。
キャベツのようで、ブロッコリーのようで、ほうれんそうのようで、
栄養価は高そうだ。これは食べてみるしかないな。
「これ何? 食べてみたい。どうやって食べるか教えて!」
とお決まりのセリフを満面の笑みで言って、
野菜売りの人に食べ方を教えてもらった。

家に帰って言われた通りにやってみる。
味を確かめて、日本のどの野菜に近いか考える。
何かの野菜に代用できるかもしれない。

味の確認の次は、ネットで栄養素を調べる。
最後にレシピを探して何系の料理に使われているのかを調べる。
毎回、こんな感じで新しい野菜と出合っていく。

黒キャベツはこの冬、頻繁に食卓にあがるだろう野菜。
炒め物、煮物、蒸し物、スープ、パスタなどなど
バラエティーが豊富な上に、アレンジ調理がしやすい。

Sさんからもらった中華スープの素を使って
黒キャベツと椎茸のスープを作ってみた。
シンプルだけど椎茸のだしと黒キャベツの柔らかい甘みで
味に深みが増してgood! 春雨があったらオッティモ(最高)だったな。
昨日はシンプルに蒸してそのままなにもつけずに食べた。
素材の味がしっかり残ってて美味しかった。

栄養効果も高くて万能黒キャベツ。
冬の食卓が楽しくなりそうだ。

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ドゥオモまでの数十メートル

2010-11-24 | トリノの街、建築物


天気予報では木曜日は雪模様だと知って
カメラバックを肩からかけて街へ飛び出した。
まだ撮ってなかった街の紅葉を探して。

今月から始まったルーチ・ダルティスタの下見も兼ねて
街をうろうろ。いつものように細い路地を好んで歩く。

路地を曲がればどんな景色が目の前に広がるかを知っている。
それでも、季節や時間帯で見える光と影のバランスは、
前回歩いたときとは異なるし、
その日の自分の気分によって見え方も変わってくる。

3月4日通りからドゥオモ広場に辿りつくまでに、
中世の面影を残す控えめなふたつの広場が面してある場所がある。

そこからドゥオモ広場まではあっと言う間に辿り着ける距離だけど、
毎回楽しみにしている数十メートル。
自分の歩調ごとに見えてくるルネッサンス建物の美しさを堪能できる瞬間がいい。

ドゥオモの礼拝堂のシンドネ(聖骸布)が納められている
グリアーニのクーポラがいつもと違う。
火災被害の復旧工事が終わったんだ。
騙し絵シートが覆われていた部分ってあんな風だったのか。
初めてお目にかかった。

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シオドアとものいうきのこ えらくなりすぎたねずみのはなし

2010-11-22 | イタリアの絵本


タイトル『 Teodoro e il fuongo parlante 』
タイトル訳 シオドアとものいうきのこ えらくなりすぎたねずみのはなし
作者 Leo Lionni作絵 
2009年 Babalibri 出版
3歳~

シンプルなお話だけど、考える種がいくつか捲かれている絵本。
イタリアでは2009年に再出版されたが、初版は1971年。
表紙の水色のきのことタイトルのparlante(もの言う)に惹かれ手に取った絵本だが、
お話の中でも見事に水色きのこマジックにかかり、
絵とシンプルな文に引き込まれ、読み終わった後に残る不思議感が
レオレオニの絵本らしくて、お見事!と思った一冊。
コラージュ絵本。大型本もあり。
日本でも谷川俊太郎さんの訳で、ペンギン社から出版されている。




にがいミサイル

2010-11-18 | 食・ガストロノミーア・ワイン
前回とタイトルがややかぶり気味ですけど、
最近イタリア人の強情っぷりをまねているのでこのまま行きます。

ラディッキオというボルドー色と白色がチャーミングで
苦味がたまらなく美味しい野菜。
いろんな種類がある中、特に細長いミサイル型のラディッキオは
苦味が強いので調理向き。



ということで、ぱぱっと適当に作った一品。(分量はお好み。)
玉ねぎをオリーブオイルで炒めて、
ラディッキオも加えて炒め、白いんげん豆(水煮)を入れて
塩コショウして、ラディッキオがしんなりするまで炒めただけ。
スピーディーで、冷めてもお弁当にもOK.
炒めても苦味は残っていて大人向けの味。
こどもは一口目でペッとすること間違いなし。

もっと詳しく抗酸化パワー。(お好みでクリックしてね。)

お母さん、カリウムはキャベツの1.5倍!
血圧を下げる働きもあるんだって!
えっ、アンチエイジングパワーもあるの!
最近抗酸化気味だったの、もっと作って食べなきゃ!

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にがい米

2010-11-12 | 映画
イタリア人映画プロデューサー、
ディーノ・デ・ラウレンティスが11月11日に亡くなった。
「道」(1954)や「戦争と平和」(1956)、
最近の作品では「ハンニバル」(2001)や「レッド・ドラゴン」(2002)などをプロデュースした。

トリノ-ミラノ間の列車は、米の産地ヴェルチェッリやノヴァーラの稲作地帯を通る。
水が一面に張られた田植えの時期に通ると必ず思い出すデ・ラウレンティスの映画がある。

「にがい米」(1949)

モンディーネと呼ばれた、田植えの時期に
イタリア各地から出稼ぎとして働きに来ていた女性たちの話。
今は機械化されてモンディーネの存在はなくなったけれど、
映画を通じて、おんなたちが過酷な肉体労働に耐え、
喧嘩したり、笑ったり、歌ったり、助け合ったりしながら、
ある一定の期間、一緒に労働と生活を共にしていた姿を知ることができる。
そんなおんなたちとは対極に描かれている、
ヴィットリオ・ガスマン演ずる悪知恵を働かせて自分は働かないおとこの存在と
ガスマンに振り回される二人の美女の感情の変化と人間関係がとても興味深い。




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巨大板チョコサンドをどうぞ。

2010-11-11 | 生活 La vita


「元気? あなたのことを思ったからメッセージを送るわ。
来週、ホットチョコレートを一緒に飲みに行かない?」

職業訓練校で一緒で、知りあって2年経つ生粋のピエモンテーゼの女友だちは、
こうやって、シンプルだけど伝えたいと思ったことを即座に文字にして、
定期的に送ってきてくれる。そのスタイルは今も変わらず知り合った当時と同じ。

トリノはチョコレートの街。

グルメだったらしいサヴォイヤ家のエマヌエレ・フィリベルトが
スペイン軍を指揮した褒美としてスペイン王から当時珍しかった高価なカカオを貰い
トリノへ持ち込んだのがきっかけで、今のトリノのチョコレート産業が盛んになった。
トリノのチョコレートは、へーゼルナッツの粉を混ぜてあるのが特徴。

この話を書いて、トリノに料理修業をしに来ていたSさんを思った。
「志」という漢字がよく似合う、魅力的な人。
トリノで仲良くなった日本人の友だちは、みんなトリノを去っていく。
また来週、アイドル級に可愛いお友だちとお別れ。あぁ残念だ。

もしかしたら、仲良くなった友だちがみんな日本に帰ってしまう現象は、
白魔術と黒魔術のトライアングル両方に含まれるトリノという街に関係しているのかな?
なんてね。

みんな元気でいて下さい。

写真はラグランジュ通りのグイド・ゴビーノのショーウィンドウの
巨大板チョコサンドを9月の末に見かけて携帯電話のカメラで撮ったもの。

チョコと私と鳥夫がみんなを呼んでるよー。

へーゼルナッツ粉が苦手、でも塩味のクレミーニは美味しいな。

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自然美から育む感性

2010-11-06 | お出かけ


前回の記事で使った写真はこの湖で撮影したもの。
トリノから少し郊外へ行ったところにあるアヴィリアーナの小さい方の湖。
小一時間もあれば湖を一周できる大きさで
湖の周りにある遊歩道は実に風情があって気に入っている。

ここは自分の好きな自然写真が撮れる場所でもあり、
鳥好き夫の大好きな鳥たちが見れる場所でもある。
そして、すごく疲れを感じていても、日暮れ前にここの湖に行くと
一気に疲れが吹っ飛ぶ最高の癒しスポット。

* * *

前回の感性と感受性のつづき。

私の周りの感性が磨かれていると思う素敵人たちは
理屈っぽくない。そして一緒にいて心地良い。

自分も感性豊かな人間になりたいと思うのです。



感性と感受性

2010-11-05 | 生活 La vita


イタリア語では感性も、感受性も
ラ・センシビリタ。 (英語でセンシビリティ)

日本語の感性と、感受性って意味が少し違う。
感性は知覚的な能力、感受性は感じて心に受け止める働きの違いと理解したけれど
どうしてイタリア語では感性も、感受性も同じ単語なのだと
考え始めたせいで、頭がこんがらがってしまった。

誰か、どうしてか教えてください。

豊かな感性と愛情を持って保育士は子どもと接する。
様々な体験を通して、子どもの豊かな感性を育て、創造性の芽生えを養う。
(保育所保育指針第一章総則より抜粋)

↑感性の部分が感受性になると意味が少し変わるような・・・。
日本で子育て支援の仕事をしていた頃、
豊かな感性を持たねばと、周りの美やいい事に敏感になるように
意識改革をしていたけれど、あれでよかったのだろうか。
感性を磨くって難しい。
日本語の微妙な意味の違いをきちんと理解して使い分けるのも難しい。



500(チンクエチェント)は2代目派

2010-11-04 | 生活 La vita


わが家の周辺は真っ赤な色をした3代目フィアット500(チンクエチェント)だらけ。
フィアット社のお膝元なので仕方のないことは分かるけど、
いい加減売れ行きも好調のようなので、フィアットの営業車にまで
3代目の赤!を使うのはやめてほしい。赤ばっか。
わたしはトヨタ車の次に2代目500(チンクエチェント)を支持している。
理由はふたつ。自分がイタリアで初マニュアル車を乗るなら
1957年から20年間発売された2代目500と決めているのと、
あとは被写体として惚れているから。
一日に数えきれないぐらい見かける新型3代目の真っ赤にはちょっとうんざり気味。
スーパーでミニカーを見ても、3代目の赤!だらけ。

街路樹の下に駐車された白のフィアット500と長雨で落ちた紅葉した葉っぱ。
あれ、3代目でも白なら悪くないかも?と思って一枚パチリ。
日本に持って帰るおみやげリストの中に白の3代目ミニカーも追加してもいいかな~。

カリオストロの城でルパンが乗っている500(チンクエチェント)は白?それとも黄色?

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オリゾンドゥイタリア ドゥトリノ 

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