トリノの街は、欧州の中でも大気汚染が深刻で
交通量が多くて埃っぽい。
帰宅の度に革靴用豚毛ブラシで
さっとブラッシングして最低限のお手入れをしないと
あっという間にくすんだ革靴になる。
以前は、スーパーで購入できる靴クリームと
ワックスを使って革靴を磨いていた。
目鼻や喉にツンとした刺激があるケミカルのもの。
ある日、メルカートの一角で、児童小説に出てきそうな
木箱に座った小柄のおじさんが通りすがりの人を呼び止めては
ご自慢の靴クリームでサンプル磨きをしていた。
スポンジでささっと拭うだけで靴に磨きが戻って
革に潤いが戻った。だんだん人だかりができて
やっと知りたかった話題になった。
クリームの成分について。
主成分はラノリンとワセリンだった。
どちらも授乳期に使ったことがあって
その効果と安全性はよく知っていた。
見本市にも出展したことがあるといってたおじさんとは
また出会えるだろう、また次の機会にクリームを買おうと思って
その場を去った。
あの日以来、おじさんの姿を見たことがない。
アレルギー源に成りうるケミカル成分は
出来るだけ避けたいと思うようになり、
天然の成分の革用クリームをアマゾンで検索したら、
おじさんのクリームと同じ様な成分を含む製品を見つけた。
ドイツ製のラナパーというもの。
Renapur(ラナパー) レザートリートメント 革のお手入れキット(レザートリートメント30ml、レザークリーナー100ml、スポンジ付) | |
クリエーター情報なし | |
Renapur(ラナパー) |
ビーワックス、ラノリン、ワセリンとホホバオイルが成分で
付属のスポンジに少量を付けて拭えばピカピカになる。
ハニーキャンデーの甘い香りで心地良くスピーディーに靴が磨ける。
汚れがひどい時は、クリーナーで汚れを落とし革が完全に乾いてから
ラナパーを革に染み込ませる。革が生き返る瞬間。
使ったスポンジは、マルセイユ石鹸とお湯で洗えば
スッキリ綺麗になり、何度でも使える。
カンパニー ド プロバンス マルセイユ石けん 400g | |
クリエーター情報なし | |
グローバル プロダクト プランニング |
ラナパーは、皮製品全般に使用できて、少量で綺麗になるので
コストパフォーマンスもかなり良い。
革靴に革のバック、財布、ベルト、ソファー、 車の座席にも。
合皮にも使えるので、かなり重宝している。