いつものように16時半出勤すると、なんだか中が騒がしい。
ドアーをそっと開けると・・
なんだなんだ!!
大きなまな板の上にはまたまた大きな魚が横になり、出刃包丁を持った板さんが?さばいているではないか。
入居者のば~ちゃんじ~ちゃんがその周りでじっと目を凝らして見つめている。
(ひとり、と~さんだけは座ることなく歩きまわっていたけど)
ホーム長が外出先の紋別から持ってきた魚たち。
80センチはあろうかと思う「鮭」(北海道では秋あじと呼んでいる。)と「シーラ」と「ぶり」。
さばいている端から、みんなで賞味する。
旨い!!
板さんは用事があり、さばき途中で帰宅。
“あとは真知子ちゃんお願いね~”
“はいよ!”と返事はしたものの・・・
皮をはぎ、刺身用にサク作りをして、頭はカマを取り、骨は割りアラを作り、
頭を割った際に血が飛び散り、
指からも少々血が出てくるし、
遅番スタッフと、じじばばの洗面をしながら2人で大奮闘。
この日の夕食はもちろん刺身定食。
シーラの刺身を初めて食べたけど油がのって結構イケタ。
遅番が作ったこの日の献立は他に、かぼちゃの煮付、ほうれん草の胡麻和え、きゅうりの酢の物、なすの味噌汁。
あ~~これにはお酒でしょう。
なんとか整理し、し~となったホーム内。
今宵と~さんはいかに・・・・
あら?
部屋で寝てる。
まだ寝てる。
またまた寝てる。
朝まで寝てる。
よほどお疲れだったのか。
朝起きてきたと~さんはすっきりした顔だ。
いい顔だ。
今日は敬老会。
“敬老会にお呼ばれされているから、ちょっときれいにして行こう。”
ば~ちゃんたちにおしろいつけて紅つけて、
“どう?”
“なんか恥ずかしいよ~”
なんて言いながらみんなニッコニコ。
“と~さん、どうみんなきれいでしょ?”
・・・・・
“お~きれいだ。”
“と~さんも髭そってきれいにしよう”
きれいになるってやっぱりいいよ。
年を重ねるほどきれいにしていたいと思う。
男も女も同じ。
あきらめたら終わりだから。
怠けたら終わりだから。
この日の夜勤、なぜかとっても疲れていた。
ホーム長、夜勤に入る前は、魚2本までね。
でも美味しかった。
みんな喜んでいたよ。
ありがとう。