ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

高校教師物語(長文)

2008-09-30 | 雑念
兵庫県立のある高校へ

「レクリエーション」の授業の講師として
対象は31名の生徒
13:25~15:15

1年間で10回くらいの訪問になります

今回は3回目

ただ結構日にちが相手の久しぶりのご対面
授業前の先生との打ち合わせでは
「生徒にレクリエーション指導をしてもらう」ことにしていましたが
やはり久しぶりのご対面

「先生(ホクトマンが先生と呼ばれております)!痩せたぁ??」
「そうそう。痩せたかも。実は夏に無人島に行っててな・・・」
とホクトマンが話をしたい方向に持っていって10分くらい雑談を。

場所は大きな体育館
生徒は体育座りで聞いている
でもレクリエーション指導が重要というより
ゲームや、はたまたホクトマンという人間から人生観を感じてほしいという思いはあります

そもそもレクリエーションの資格も技術も未開発ではありますから

で「無人島」のタコ採りの話や「富士山」の苦しみと達成感の話をしたあと
「さっそく・・・」ということで

アクティビティリスト:

片足相撲
2人シーソー(向かい合って組み合い1つの方向に進む)
2人シーソー競争
王様とり(王様分からないバージョン)
王様とり(王様分かるバージョン)
休み時間
王様とり続き
ゾンビ
大車輪鬼ごっこ(ハンカチ落としみたいなの)
きこりとりす

シークエンス裏事情:

「片足相撲」は急激な運動でテンションを爆発的にあげます
当然危険度も高く怪我の恐れもありますが
長話をしてしまい「遊びたい」意欲もあるでしょうから
その欲望を急激に満たすため選択
また31名という全員で何かをするより2人組が導入には適しているから

案の上「うわぁ!しんど!」「これ、結構くるなぁ」
など、高校生を本気にする火付けには良かった

で、そのまま「2人組シーソー」
やり方を先生と向かい合ってやってみせて
「どこまで理解できるか?」を図る意味ですぐスタート

「えっ?えっ?」と言っている間に分かって行動をしようとする組
分からないから動けなくて他の組をみている組
少しずつクラスの雰囲気をつかみ感を取り戻して来たホクトマン

「こんな雰囲気だった。こんな。」

「ストップ!!みんなやろうとしてみて、何が難しいか分かったでしょ?もう一回前で説明するよ」
といってもう一度「コツ」とセットでやってみせた
「じゃあもう一度やってみよう!分からなかったら手を挙げて呼んでねー」

で、もう一回2人組でスタート

さっきは質問もせずに分からない状態の組があったが
「分からないということが分かった」のか
「質問してもいいんだ」と思ったのか
手を挙げてホクトマンを呼ぶ組が出てくる

小学生までは質問することに抵抗がないが
高校生は「質問する」ことは「分からない」=「かっこわるい」という気持ちになっていく
だから「質問する」という雰囲気を授業で醸し出せば授業は成功であると考えます

つまり高校の授業のアイスブレイクですね

で2人組シーソーで競争(5mくらい)をして優勝者をみんなで拍手

そろそろ全員で遊んで山をつくろうと「王様とり」
普段小学生では王様が目印をつけて(人形を持っているなど)
王様がジャンケンで負けるか家来全滅で勝利!としていますが
高校生には王様は味方の人しか分からなくしてやってみましたが
戦略性やゲーム性から王様分かるバージョンの方が大人も面白いということがわかりすぐさま修正

ただこの時、気になったのは女子同士でもタッチやジャンケンができる雰囲気ではなく
仲の良い人となら遊べる雰囲気がある
当然2人組やチームをつくるということになったときには
近くのメンバーと組になるのではなく
仲のいい友達を探して動き回り
「クラス全体」だれでも遊べるという雰囲気ではない

これに関しては担任の先生が1年間言い続けて意識して
「いっせいのーで!」で全員が同時にその雰囲気を作ろうとしていかないと難しい

やはり「レクリエーション」を指導することで参加者をどのようにしたいとか
「レクリーエーション」を扱う指導者の心持ちなどはまだまだ伝わっていない

自分たちが集団の中で多くの人と関わっていこうとしていない
価値を見いだしていない

人に「レクリエーション」を指導して「一体感」や「充実感」を味わってもらえるほどの
自分自身の体験があまりに少なすぎる

事前の打ち合わせの「指導させる」という段階にない彼らに「指導」してもらう授業ではなく
ホクトマン指導の「体験」の授業を選択してよかったと感じた

寂しいけど・・・

でも「体験」も重要

「体験」から「興味」を持ってくれる人が一人でも出てきたらそれが本望ですから!

さてさて横道にそれましたが

「ゾンビ」を選択
「なぜ?」それは一人怪我をしていたからです
31名の中に一人だけ足首をねんざしていたから
参加できることは?と考え「ゾンビ」
そして人と関わることが面白さに繋がることを伝えたかった
「ゾンビ」は目を閉じて人と出会い向かい合って奇声を発するもの
恥ずかしさを拭い去るゲームだよと説明はしますが
裏事情には数多く向かい合ってドキドキしながら出会うことが大切だと気づきます(少なくともホクトマンは)

ひょっとしたら彼らに伝えたい全てが「ゾンビ」に含まれてんじゃねぇ!?
当然その話も少しして
彼らを授業モードにもしたりして・・・

そのあとの大車輪鬼ごっこは考えずに遊べる愉快なゲーム
もう授業の終盤
「面白かった」「また授業を受けたい」と思わせるため
またホクトマンがこのゲームを扱うのは初めてであったこともあり
「試し」と「期待」で使ってみました
結果は大成功!「もう一回!」とリクエストも頂けるほど
ホクトマンにとってもうれしい結果です

最後に幼稚園訪問をする彼らにひとつ幼稚園児でもできるゲーム「きこりとりす」

はい。ここまで。

来週は彼らに宿題でゲームを一人1つ持参で発表してもらおうと。
期待感アゲアゲで楽しみです