三寒四温どころか、五寒二温ぐらいの天候が続き、昨日から、やっと二温のうちの一日目。そして、本日が二日目という感じ。
ありがたい巡り合わせ。ちょうど仕事も休みだ!
せっかく、欲タガリの煩悩が落ち着いたと思ったのだが、またムラムラと虫が蠢き始めた。
しかしだなあ、さすがに、一日ぐらいの温かさでは山菜も伸びないよね(これは心の落ち着きによる判断)。
だったら、海はどうだ。
調べてみたら、降水確率0%、波0.5m、風も穏やか。
最高じゃん!
もう止まりません。朝、3時半に出発。
目的地は、酒田港。
さすがにキノコ採り場よりも遠いですね。
約2時間で車止めに着いた。
道具の準備をしているうちに東の空が明るくなってきた。
真東の空
久しぶりの御来光
思わず手を合わせる
岸壁にも日が当たり始める
竿を下ろす予定の地点までは、約2km。
平日のせいか、先行していた車の台数も少なかったので、のんびりと景色を眺めながら歩く。
波で打ち寄せられた流木
ひと冬の間に何度も大波をかぶってきたんだろうね。
出羽富士は、いつも通り神々しい
ここまではいいんだけど、肝心のタコちゃんの反応が全くありません。
いつものこの時期みたいに雪代水が押し寄せているわけでもなし。
岸壁のワカメも、季節相応に育ってきている。
ということは、生き物たちの循環も始まっているはずだと思うんだけど・・・。
2時間ほど釣り歩いて反応ゼロでした。
先端部の釣り人たち
向こうから声を掛けられた。
「タコ、いねろう?(いないだろう)」
「全然だめですね。」
「今年、来てねえんだ。」
「そうですか。・・・そちらはアジですか?」
「んだ。」
「今年も、随分早くから釣れてるんですね。」
「いや、最近は、一年中おるでのお。」
「はああ、変わったものですね。」
「うん。昔は、5月にならねど来ねんだっけどものお。」
話をしていて思い出した言葉がある。
それは、『死滅回遊』。
春に暖流の勢力が強くなるのに伴って、アジたちは北上してくる。
そして秋。寒さとともに南下していくのだが、その時、湾内に残ってしまうグループがいる。
この海流の流れに乗れなかったグループは、やがて、寒さと飢えのために死滅してしまうというのだ。
以前、この地区で出会った釣り人から聞いた話だ。
今回の話から考えると、海水温が上がってきたために、アジたちは、死滅回遊することなく冬を越すようになったということだろう。
やっぱり、陸地だけでなく、海の環境も変わってきているんですね。
とりあえず、本日ミズダコちゃんが釣れなかったのは、温暖化のせいということにしておきます。
釣れなくても、久しぶりの日の出と春の海風を堪能できたんだから良しとしましょう。
なんて言いながら、やっぱり、最上川河川敷の植物の生育状況は確かめておきますよ。
河川敷の降りてみると、
菜の花が咲き始めていました
フキノトウもいい感じ
アサツキに
これはカンゾウですね
ミズダコは来ないけど、里の春は来てるじゃないの。
これなら、次の休日は山菜採りですな。
最後の最後に、希望の光を分けてもらえたような気分で、酒田港をあとにしました。