「常備菜がなくなってきたの。」
確かに、最近の弁当に入ってくるマタギ作品が『フキ味噌』と『もつ煮込み』だけになってしまった。
ええと、今回の冷やしラーメンの時に作ったメンマが使えるよね。
これは、おかずとしても一級品です
あとは・・・、やっぱり保存してある山菜を使うべきでしょうな。
半永久的に使える乾燥保存品と瓶詰めは却下。
で、残るは冷凍品と塩漬け品なんだけど、1年以上経過してしまった山菜がいくつかある。
コゴミとワラビとキノコ類だ。
これを使うべきでしょう。
「ワラビも煮物にすると美味しいと思うんだけど。」
悪魔の囁きとは言わない、鶴の一声と言うべきでしょう。
はい、決定!
今回は、ワラビの煮物で行ってみましょう。
去年以前のワラビを戻します
たっぷりのお湯を沸騰させて
ワラビを放したら
重曹を適量回しかけて、全体を裏返し。
再沸騰する前に火を止めて、一晩かけてゆっくり冷まします。
アクが出て真っ黒に
水を入れ替えてもう半日
300gだけ煮物として使ってみます
寸切りにして炒めました
※結構崩れてしまっていたのは、重曹のせいか温度のせいか、年月のせいか分かりません。でも、味に問題はないはず
下ごしらえを済ませた油揚げと糸コンを加えて火を通したら
・酒醤油みりん各大さじ3と顆粒出汁を加えて煮切ります
※1年中で一番腐敗しやすい時期なので、水は加えず、なるだけ水分を飛ばす
いい感じに仕上がりました
一番心配なのが、Y川ワラビが太すぎるためアクが抜けにくいこと。
試食してみたら、ワラビのいい味ばかりが広がって、苦味はすっかり抜けていました。
よかった。
これでメンマとともに、我がお弁当と食卓に彩を添えてくれることでしょう。
ただ、途中でも書いたけど、腐敗の進みやすい季節なので、少量ずつ作って、美味しいうちに消費することを考えなければならないでしょうね。
山の神様と先人の知恵と現代の文明に感謝して、上手に消費していきたいと思います。
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