山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

これを食べにゃあ夏が終わらん!

2023年08月21日 | キノコ料理

 この夏も、暑さにふさわしい料理をたくさん作って、ご馳走になってきました。

 暑い期間が長いだけに、本当に色々作ってきました。それぞれに美味しく戴いてきました。ですが、どうしても、『これを食べにゃあ夏が終わらん』という食材があるんですよ。

 それが、トビタケです。

 年に1回は登場しているんですが、相変わらずマイナーなキノコなので軽く紹介しておきますね。

 このキノコの発生は、主に真夏。『日照りトビタケ』という言葉があるくらい暑さを好むキノコです。

 ブナの巨木または、その倒木から発生します。

    生えているときは白っぽいキノコです(これは、ちょうど1年前のもの)

 ものに触れると、黒っぽく変色します。この変化が不気味に思えて敬遠される方もいるやに聞きます。でも、味にはなんら影響がないので、知っている人は気に留めません。とにかく美味しいんですよ。今年は空振りに終わってしまったけれど、やっぱりこれを食べなけりゃ夏は終わらない。

 そんでですね、先日のお話通り、悲しいことに、本年度の収穫は『無』。

 しかしですな、冷凍庫を捜査すると出てきましたよ。

       去年の収穫物の一部を冷凍していました

 これを使ってトビタケ料理を楽しもうではありませんか。

 今回作ることにしたのは、トビタケとナスの炒め煮。美味しいだけでなく、日持ちするから、長い期間楽しめる料理です。早速行ってみます。

 

 下ごしらえ・調理の部

 ・一袋分を解凍しました(約500g)

 ※この時点ではそれほど黒くないです

 ・軽く洗います(洗いすぎると味も抜ける)

 ・食べやすい大きさにちぎります

 ※今回のものは、柔らかかったので繊維に沿って切るだけで済みました

 ※成長して固くなってきたら、繊維に逆らって切り分けます

 ・大振りのナス3個を乱切りにして

 ・ごま油大さじ1強を敷いたフライパンで軽く炒めたら

 ・トビタケも合流。炒めます

 ・調味料は、酒みりん50ml、砂糖15mlに和風出汁適量。醤油は後から大匙2強

 ・そんなに水分が多いわけではないので、始めは蓋をして5分ほど蒸し煮にしました

 ・蓋を外して、じっくりと混ぜながら煮詰めていきます

 ※ナスの色が変わってきます

台所中が、香ばしい香りに包まれます。これよ、この香りなのよ!

 ・水分があらかた飛んだら火を消して、器に盛り付けてできあがり

 外出から帰ってきた妻が、香りを嗅いだだけで気づいたみたいで、心が浮き立っているのが伝わってきます。大はしゃぎしておりました。

 早速、お昼のおかずに、

       お蕎麦との相性もいいです

 夕食では、ご飯のお供として戴きました。

 この独特の味と香りがたまらないんだよね。一言で言うと、『香ばしい』。

 妻も同じ気持ちらしく、喜んで味わっているのが分かります。

 ああ、これで本望だ。

 これで、悔いを残すことなく、夏に食べておきたかった料理を戴くことが出来た。心置きなく夏とおさらばできるぜ。

 ありがとう、山の神様。そして、1年間、美味しさを保ってくれた冷凍庫様。

 感謝感謝であります。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿