山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

しあわせのくに(さんぽうた67)

2021年04月06日 | いきもの

  しあわせのくに  そら かすみ

たくらまかんから
ふきあげられた わたしは

ながい ながい
たびをつづけた

もう
おりたい
かえりたい
どこまで つれていくの

だけど
かぜは
こたえてくれなかった

ながい ながい
たびは
うみをこえた

もう
かえれないの?
ふるさとに

はじめて
かぜが こたえてくれた

おまえは ここでくらせ
きっと みんなが
たいせつにしてくれる

おまえのなまえは
きょうから

かすみ



 先日山に登ったら、

日が差しているのに      


遠くの山が全く見えません。

 近くの山も

近いはずなのにボンヤリ      


山頂から四方を眺めると。


 青空も見えます。だけど、 

春霞      


   ※画像は3月末日に撮ったものです

 冬場の『朝霧』とは別物です。気象情報を聞くと、『黄砂』らしいです。大陸の砂漠地帯からはるばると偏西風に乗って訪れ、この地に舞い降りたようです。
 正直なところ、車の窓や洗濯物を汚す厄介者なんですけど、先人は、これを『春霞』と名付け、季節の風物として大切にしてきたみたいです。
 ちなみに、写真の霞の中に隠れて見えない山形城は、『霞城』と呼ばれ、市民から愛されています。詳しくは書きませんが、山形は、霞の都と言ってよいかもしれません。
 『霞』というのは、成因が今回紹介した黄砂であったり水滴であったり煙であったりと様々であるため、気象用語ではないらしいです。けど、昼には ぼんやりと頼りなさげな景色を、夕べには朧月のように優しい光を目に届けてくれます。いかにも春を実感させてくれる言葉であり風物だと思います。

 「かすみ」ちゃんが訪ねてきました。これを合図に、山形は、百花繚乱の季節に入っていきます。



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