山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

雪にそなえて

2019年12月16日 | 日記
 本日は、休憩つきの日勤。いつ積雪が増して散歩に行けなくなるのか、心配でドキドキしているのだが、今日も大丈夫みたい。

「白いベストセラー」って前にも書いたっけか?

 外に出てみると、素晴らしい青空。師走も後半に入ったのに、こんなに天候に恵まれて良いんでしょうか?まさに、小春日和ですね。
 しかし、よく見渡すと冬の気配が広がってきている気がします。

霜です。でもね

 散歩コースの日陰に入ると、霜が降りてるんですよ。それが、何時だと思います? なんと、午後の1時です。
 一日のうちで、最も気温の高い時間帯なのにねえ。やっぱり、師走ってことか。突然ですが、
 ポクポクポクポク チ~ン
 本日の、散歩のテーマが決まりました。『雪へのそなえ』にしようと思います。
 もう、何時、雪が積もってもおかしくない気温。そのために、みんな、どんな備えをしているのか観察してみましょう。
 歩いてみて一番目についたのは、雪国名物『雪囲い』でした。いろいろありますよ。






 遮る、囲む、つるす、支える、まとめる・・・。樹木の特性に合わせて、実にいろいろなそなえ方があるんですね。我が家では、雪が積もったら落とすみたいにして、いい加減に雪対策をしてきたんだけど、やっている人たちは、やっているんだ。
 写真に収めたときは、あまり考えていなかったけれど、こうして見直してみると、すごい工夫ですよ。これって、間違いなく雪国の文化ですね。嬉しい発見です。
 さて、ふと足元を見ると、別の発見。

枯れ草の中に葉を広げています

 こちらは、その昔、理科で習った「ロゼット」って奴ですね。確か、これも植物が冬を越すために取る、特別な形態だったはず。日差しを集めて、雪にも負けず、いち早く芽を出すという生き残り戦略。あなたもそなえていたのね。
 感心しきりの昼の散歩になりました。
 ところで、職場に戻ると騒ぎが起きている。行ってみると、暖かさに目を覚ましたカメムシが、どこからともなく現れて、職場内を闊歩しているではないか。
 君も、雪にそなえて隠れていたのね。残念だけど、別の越冬場所を探しておくれ。カメムシ君には申し訳ないんだけど、引っ越していただいた。
 

季節を待つ者

2019年12月15日 | 日記
 本日は夜勤なので、休憩時間がない。一応、仕事の合間を見てロコモ予防体操はすると思うんだけど、散歩できないのがつまらない。そこで、午前中、家の周りを散歩することにした。
 今朝は、12月だというのに雨が降ったので路面や草木は濡れている。雨は小降りだがパラパラと降り続いている。しかも、風が強い。でもまあ、健康のために歩きましょう。

夢は枯れ野をかけ廻る


枝葉落つること知る多少ぞ(字余り)

 さすがに寒々としています。雨降りとは言っても冬は冬ということかな。おや?

 
見いつけた!

 芽かな蕾かな?ずいぶんふくらんでいますよ。おっ!

フキノトウです

 枝先でも地面でも、よく見つめると、春を待つ生き物たちの姿が見えてきますね。これからの長い冬、お互い元気に乗り越えていこうね。
 んん、待てよ。考えてみれば、その以前に、冬を待つ生き物たちもいるはずだよね。次は、そんな生き物を探してみようかな。
 春を待つ者もいれば、夏を待つ者もいる。秋を待つ者もいれば、冬を待つ者だっているはずだよね。
 今年も1年間、自然に浸り楽しませて戴きました。でも、五感を働かせながら自然を見つめていけば、もっといろんな発見や感動が味わえるんじゃないかな。そんな思いを深くする散歩になりました。

 ところで、この話題と全然関係ないんですけど、夜勤の帰り道に交差点で停車したら、愛車から史上最高得点をもらっちゃった。嬉しかったので、記念に残すことにしました。

自己最高のエコ運転(写真撮影は真似しないでね)


 何かいいことが起こりそうな予感が・・・。

歳末大売り出し2

2019年12月14日 | 日記とレシピ
 月山筍の瓶詰めがうまくできていたので、胸をなで下ろす。さて、残りがかなりあるけど、どうしましょう。まずは、定番の筍汁でしょうね。味噌汁の具として仲間入りさせると、極めて美味。もしかしたら、瓶詰め料理としては、史上最高の出来映えかも。

おいしかった筍汁

 筍は、まだまだ残ってますけど、どうやって楽しみましょうかね。

 ポクポクポクポク チーン

 あれでいきましょう!
 我が家の台所事情を考えると、この辺が妥当かな。初の組み合わせだけど、やってみます。
 まずは、下ごしらえから。・・・と言いつつ、殆どの手間が下ごしらえになる料理です。

 
まずは定番、大根から

 ・皮を剥いて、食べやすい大きさに切ります。
 ・アク抜き用のお米を加えて圧力鍋で茹でます。
 ※今回は、加圧5分にしました

こんにゃくの下ごしらえ

 ・短冊に切って、割って、一ひねり
 ※見栄えがよくなるだけでなく、アクが抜けて味が染みやすくなる

アク抜き中


練り物にも熱湯をかけて油抜き


牛すじ肉もアク抜きです


その他、諸々の下ごしらえをちょっとずつやっていき、できた具材が以下の通り。


さあ、何ができるのかな?

 正解は、


こうなりました


 昨日開けた瓶詰めの筍と、我が家の課題である大根を消費できる料理は、これです。(ついでにメタボとロコモ対策も)

  ≪筍入りおでん≫
 ※分量等は、11/2の日記参照のこと

 『筍入り』というところが初挑戦ね。

 本当に寒くなってきたので、本日は、みんなで鍋を囲みながら食べようと思う。味のバランス等、少し心配ではありますが、皆さん、喜んでくれるといいな。
 
 そうして、来年も、こんな風にみんなで鍋を囲めたらいいなあと思うマタギです。
 
 あ、すみません。昨日の「**ソース」は「オイスターソース」が正解でした。

 ・・・クイズ形式を楽しみ始めたマタギより。

歳末大売り出し1

2019年12月13日 | 山菜料理
 久しぶりに仕事が休みである。はああ、追い立てられた気分から解放される喜びよ。つかの間とは言え、これは、いくつになっても同じ感情だ。
 そうは言っても、この休日、我が身を急き立てるような情動は全然なし。マタギは冬眠中だからね。

今朝もうっすらと雪化粧

「で、どうするの?まさか、そのまま本当に何もしないわけじゃないでしょう?」
 心の中から声が響いてくる。
 何ができる?たまの休みに・・・。

 ポクポクポクポク チ~ン

 保存しておいた山菜の点検作業に取りかかりましょう。アウトドアが休みならば、インドアです。
 今年の春から収穫し、その時に食べきれずに保存した山菜の大方のものは台所周辺に保管してある。何が、どこにあって、何時食べればよいか考えてみましょう。
 まずは、冷凍庫。モダシとムキタケとマイタケとトビタケとが、それぞれフリーザパックにまとまってます。あれ?わさび漬けも残ってる。こっちの方が先かも。解凍モードに配置換え。
 塩漬けは、ワラビとウドとミズ、そして、ヌキウチ(エゾハリタケ)。乾燥品は、ゼンマイとアカコゴミとマイタケ。瓶詰めは、先日のナメコとタケノコとトビタケ。
 うーん。ワサビは確定として、あとはどこから調理すべきか、迷いが深まるばかり。
「一番食べたいのは何?それを選びなさい。」
 また、心の声が聞こえてくる。
 そうですね。まずは食べたい物から食べましょう。歳末大売り出しだ!と言いつつ、まだ迷いあり。食べたいものを選べないという思いもある。だけど、実は、自信がないものもあるんですよ。特に、瓶詰め。自分としては、最善を尽くして作ったつもりなんです。だけど、開けてみなければ分からないという怖さが常につきまといます。

開かずの瓶詰めその一

 それでも、思い切って開けてみましょう。大売り出しの初日は、月山筍の瓶詰めを開封してみることにしました。
 真空状態なので、力ずくで蓋を開けることはできない。錐の先で蓋に穴を開けると、シューという音がしてへこんだ蓋が元に戻る。
 蓋を開けると、ああっ、懐かしい6月の月山(本当は湯殿山)の景色が蘇ってくる。 今回の瓶詰めは、成功だったようだ。この香りだけで嬉しくなってしまう。
 保存食の魅力は、食材の旨みを長く保ってくれるところにある。だけど、こんな風に、採り場に辿り着くまでの苦労や、収穫したときの感動を再体験できること。その回想に浸れることの方が、もっと大きな魅力なのではないのかな。冬眠中のマタギは、そんな風に考えてしまう。
 さて、いよいよ調理だけど、全部は無理。まずは、1/3ぐらいを味わってみましょう。

  ≪タケノコとこんにゃくの炒め煮≫

 材料の部
 ・水煮タケノコ10本ほど

意外と多いです

 ・糸こんにゃく:一袋
 ・竹輪:2本
 調味料
 ・酒、みりん、醤油:各大さじ2
 ・顆粒だし:適量
 ※呆れるほど同じなんですけど、良いものはいい!
 ?今回は最後に**ソースを加えてみたんですけど、まあ文句は出ませんでした。

 下ごしらえ・調理の部
 ・糸コンは食べやすい長さに切り下茹でする
 ・タケノコは、斜め切り(下記参照)

いい案配に切ります

 ・竹輪は拍子木切り
 ※タケノコよりも目立たないようにね

 ・分量外のサラダ油をフライパンに敷いて熱する
 ・糸コンを縮れるまで炒める
 ・続いて竹輪、そしてタケノコを投入
 ・一通り熱が通ったら、上記の調味料を加えて和える(強火)
 ※水分がほぼ飛んだと思った所で**ソースを回しかけて、ひと混ぜしたら火を消す

はい、出来上がり


 盛り付けてしばらくすると、減ってる。通りすがりの誰かがつまんでいるんですね。よしよし。

 歳末大売り出し、開始です。みんな、つきあってね。そして、今年1年の思い出を確かめ合いましょう。

おひさま、ありがとう!

2019年12月12日 | 日記
 今日の山形の日の出は、6時44分か。ずいぶん遅くなったね。さて、山形の天気、どんな様子か見てみましょうか。
 アチャー!霧に覆われて何も見えないじゃないの。


車の運転が怖くなる(と言いつつパチリ)

 この霧の深さだと、人も動物も不安になるね。草木だって日差しが恋しいでしょう。
 でも、この時期の霧は手強いんですね。湿度は高くて気温は低いのだから、なかなか蒸発しないんだよ。
 ま、『北風と太陽』じゃないけど、地面がかぶってる霧のマントを脱いでもらいましょうか。そうすれば、みんな嬉しくなるはずだ。


だんだんと霧が晴れていきます

 お、いつの間にか枝先に芽ができてますね。もっと大きくなれよ。

 草たちも、雪に埋もれる前に栄養を蓄えておけよ。

 カモたちも丸まってるけど、嬉しそうな感じ。あったまっておくれ。


 おや?誰かがこちらに向かって手を振りながら叫んでいるぞ。誰かな?
 ・・・マタギだ。なになに?


 お・ひ・さ・ま

  はいはい?

 おひさま、いいてんきにしてくれて ありがとう!
 そうかいそうかい。
 どういたしまして。これが、わたしの仕事だからね。
 こちらこそ、ありがとう。
 喜んでもらえて、わたしも嬉しいよ。