山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

これは嬉しい!キュウリの佃煮

2024年09月20日 | 日記とレシピ

 一昨日、町内会の慰労会があった。

 その時、たまたま同席したのが、地区の婦人部長さんと福祉部長さん。

 話を聞いていくと、お二人とも向学心のかたまりのような方たちで、機会あるごとに出掛けては教養を高めていらっしゃることが分かった。

 それだけでなく、季節の産物を使った料理も色々と研究しておられ、本日の会合の手作り料理は、全て、このお二人が作ってきてくれたことが分かった。

 で、マタギは、酒を飲みながらその手作り料理を戴くばかりなのだが、それぞれが美味しいものだから、色々聞いていくうちに、

「明日、料理のレシピを届けてあげる。」

と言われてしまった。

 マタギの家は知ってるんだって。 こちらは、全く知らないというのに・・・。

 ちょっと怖くなったけど、流石は福祉部長と婦人部長さんだということにしておきましょう。

 そうして翌朝、レシピが届きました。

 その名は、キュウリの佃煮

 他にも興味を惹かれる料理があるんだけど、まあ、そちらのレシピは、後日、おねだりしてみましょう。

 まずは、戴いたレシピで作ってみなくてはね。

 それでは、始めます。

       キュウリは400gありました

 ・薄くスライスしたら

 ・軽く塩して塩漬けにします

 ・落とし蓋に

 ・重しを乗せて1時間

 この間に、他の材料も準備。

 ・ショウガ適量を千切りにして

 ・鷹の爪1/2本も刻んでおきました

       1時間後、キュウリがしんなりしてきました

 ・絞ると、このぐらい水が出ます

 ・用意しておいたショウガと鷹の爪に、砂糖20g

 ※醤油と酢各24g、みりん8gで調味

 ・全部を入れて強火で加熱

 ・水分を飛ばしながら一気に煮詰めていくと

 ・水分が飛んだ頃には色も変わります

 ※このまま蓋をして冷めるまでじっくり待ちます

       仕上げに使うのは塩昆布と炒りゴマです

 ・塩昆布8gと

 ・たっぷりの炒り胡麻を入れて混ぜたら

       出来上がりです

 これが、しょっぱ辛くて、旨いのよ。

 これだと、お酒もご飯もいくらでも進みますね。

 ただ、思っていた以上にしょっぱく仕上がってしまったのは、浅漬けの段階か、塩昆布の段階で塩が入り過ぎているんでしょうね。

 教えてくれた福祉部長のAさんは、

「塩昆布は、両手でスリスリして塩を落としてね。」

 と言っていたんだけど、ちょっと手ぬるかったかもしれません。

 多分、また作ると思うから、その時には、この辺も気を付けてみたいと思います。

 それにしても、町内会とその女性陣のおかげで美味しいレシピのレパートリーが増えました。

 ありがとうございました!


ほんとうの おもい(さんぽうた232)

2024年09月19日 | いきもの

   ほんとうの おもい   たち あざみ

 

そう

わたしは

いつもどおり

 

すこし すずしくなったかぜに

おはよう

 

すこし やさしくなったひざしに

こんにちは

 

そう

わたしは

いつもどおり

 

ほんとうのおもいは

けっして

きづかれないように

 

いきていく

これからも

 

 

       山裾の小径に咲いていたアザミ

       美しい花なのに

       けっして目立とうとせず

       静かに咲いていました

 「どうして、もっと広いところに出てこないの。」

「いいんです。ここが好きだから。」

「そうか。でも、なんだかもったいないと思うんだけど、そのきれいな花が。」

「いいえ、ここでいいんです。だって、」

「だって?」

「だって、怖いから。」

「怖い?」

「本当は・・・」

あざみさんは、それ以上話してくれませんでした。

どんな想いでいるのか、私にはわかりませんでした。


秋の森が戻ってきたぞ!

2024年09月18日 | キノコ採り

 昨夜まで続いた雨が上がって、ここから暫くは、天気が安定しそうなので、ちょっと山に出かけてみることにした。

 出かけると言っても、収穫を目指す気持ちはない。

 キノコは、トビタケとマイタケの端境期だし、この時期に欲しい山ブドウも、先日たっぷり戴いたばかりだから。

 付け足すと、ワサビもミズコブも、まだまだたっぷりある。

 したがって、本日は、のんびりと自然探索なのだ。

 出発時刻もゆっくり。

 朝食を終えてから出掛けることになった。

 目的地は、Y川流域。

 初夏のワラビでは、あいも変わらず無双の採り場だが、昨年秋の山菜は壊滅的だった場所だ。

 去年の秋は、記録的な猛暑に加えて、一部山域が伐採されてしまい、足元にも頭上にも、何も発生しなかった。

 おまけに、収穫不足のとばっちりを食ったクマさんとの競合が発生してしまったため、確実に収穫できると思っていたヤマグリさえも、全然採ることができなかった。

 で、それなりに自然環境が復活しつつある今年はどうなっているのか、それを確かめるのが今回一番の目的となる。

 地域の降水確率は10%。雨雲レーダーを見ても、問題は、全くなさそうだったが、

       残りの10%が山に降るんですよ

 とりあえず合羽を着てから散策に入る。

 さすがにのんびり行動だから、同じようにのんびりとキノコだか山菜を採る人に出会う。

 あいさつは交わしたが、何を採っているかは聞かなかった。

 クマ出没中 立ち入り禁止

 みたいな表示は見かけたんだけど、これはどこの山も同じね。大事なのは、クマさんをびっくりさせてしまわないこと。違う音色の鈴を複数身に付けて、にぎやかに森に入る。

       いつものことながら

       ブナの森は気持ちがいい

 古道沿いに歩いていくと、

       おおっ、タマゴタケ!

       お久しぶり!

 大量に出ているのなら戴くんだけど、それほど多くないので、来年以降の子孫繁栄を祈ってお別れ。

 他にも、

       ヤマドリタケモドキかな

       これは気候変動にも負けないツキヨタケ

 いろんなキノコたちが復活していました。

 頭上の山菜はと言うと、

       山ブドウや

       アケビも

 復活していました。

       気持ちの良いブナ林

 ああ、よかった。

 これで、来年以降も、この森で楽しむことができそうです。

 山の神様、その時には、また、よろしくお願いいたします。

 ところで、クマさんですけど、今回は、足元にも頭上にも気配が全くありませんでした。

 別に美味しい餌場を見つけたのか、山奥から降りてくる必要がなくなったのか分かりませんが、これからも、きちんと棲み分けして過ごしていきたいものです。


芋煮の季節だ

2024年09月17日 | 日記とレシピ

 秋雨前線が発生して当地にかかったと思ったら、気温がぐっと下がってきた。

 こうなってくると秋の料理が恋しくなってくる。

 奇しくも、山形では『日本一の芋煮会』が開催され、雨天にもかかわらず多くの来場者で盛り上がったらしい。

 うん。やっぱりこの季節になったら芋煮だわ。

 やっぱり山形県民にとっては、秋の芋煮会は、絶対外すことのできない風物詩ですよ。

 子供たちが小さかったころは、鍋に食材に焚き木も積んで川原に運び込み、転がっている石を組み合わせて竈を作って楽しんでいた。

       作る人も食べる人も楽しい芋煮会

 子供たちも大きくなったので、あえて川原に出かけることはなくなったけれど、芋煮そのものは、やめられないんだよね。

 で、早速、材料を準備しました。

 絶対に外せないのがこれ。

       これで500g。2袋使います。

 1個1個の周囲に切れ目を付けて、

       水から茹でて沸騰10分

       水にさらして冷ましながら皮を剥きます

       切れ目をつけておくと

       スルッと

       スルっと剥けてくれます

       こんにゃくは、味が染みやすいように手でちぎっておきます

 こちらも、下茹でを済ませておきます。

 ※河原では、こんなことする余裕はないので、前もって済ませたものを用意します

 サトイモとこんにゃくに火を通して調味に向かいます。

 ※今回は、水1.2ℓに対して、酒80、醬油120、砂糖20gに顆粒出汁少々

       調味料の2/3を入れたら

       牛肉500gを入れて、沸騰したらアクを掬って

       残りの調味料とネギ1本分を入れたら、再沸騰で出来上がり

       これが旨いのよ!

 地域によっては、ジャガイモや豚肉を使ったり、味噌味だったりするんですけど、あれは許せん!

 あんなもの、ただの豚汁じゃあ! 肉じゃがかあ! 

 と、山形市民としては、この食材の組み合わせと味付けは譲れないのです。

 ま、口で何を言っても仕方がない。

 食べてみればわかるってものよ。

 この芋煮汁の美味しさは特別なんです。

 ああ、美味しかった!

 今日は、来客もあるから、是非、賞味してもらおうと思います。


マタギプリンは旨さで勝負!?

2024年09月16日 | 日記とレシピ

 ここにきて、冷たいスイーツの売れ行きが落ちてきた。

 まあ、当然といえば当然でしょうな。

 30℃は越えても、一時期の命を吸い取られるような暑さではなくなってきているからね。

 冷凍庫の中でも、

       アイスキューブが嫁ぎ先を求めて待っている

 まあ、この量なら、一旦暑くなったらすぐに売り切れるでしょう。

 で、次のスイーツだけど、そろそろ 『アイス〇〇』も終わりでいいんじゃないかい。

 そんでもって、パッと思いついたのがプリン

 確か、前回は、ようやく思い通りのカラメルソースが作れたはず。だけど、肝心のプリンの方がうまくいかなかったことが思い出されたのだ。

 ということで、カラメルソースは、前回の復習。プリンは前回のリベンジと言うことになりますな。

 行ってみます。

 まずは、復習の方から。

 ・砂糖50gに、水30gを入れて

 ・始めは強火で、沸騰したら弱火にして煮詰めていきます

 ・水分が飛んで泡が小さくなると、焦げ色がついてきます

 ・色濃くなるほどに大人の風味

 ・コンロから下ろして一息ついてから熱湯を加えるんだけど

 ※今回は、電子秤にキッチンペーパーを敷いておいて、そこに熱湯24gと考えました

 ※ちょっと見通しが甘かったです。お湯を注いだ傍から蒸発していくので、正確な分量を計れませんでした。

 ・全体を混ぜながら少しずつ冷めるのを待ちます。

 ※混ぜないと、焦げた砂糖のかたまりが残ってしまう

       出来ました

 香ばしい薫りに仕上がりました。

 ここまでは復習。 合格と言って良いんじゃないかな。

 この日は夕方から会合があったので、ここまで。 続きは、翌日の朝仕事です。

 続いて、新規チャレンジの部です。

 前回、遺恨を残したのは、プリンに『す』が入ってしまったこと。

 で、調べてみたんだけど、原因は温度が高すぎることらしい。

 そこで、今回は、ただ蒸して加熱するのではなく、ワンクッション置くことにしたのだ。

 具体的には、蒸し器の上に皿を置いて、そこにも水を敷いて加熱すること。

       こんなイメージです

 この皿に、

       水を敷いてみることにしました

 ※プリンの材料は卵2個に生クリーム30、砂糖50gに牛乳1本

        カラメルソースを適量入れたら種を注いで

 ・アルミ箔で蓋をしたら、沸騰している蒸し器に乗せて

 ・強火2分、のち弱火10分の加熱

 ・ある程度冷めるまで放置して取り出すと

 なかなかいい感じ。

 さあ、ドキドキ! 裏返します!!

       ありゃあ?????

 せっかくの工夫が・・・。

 はっきり言えることは、この加熱方法では『す』を抑えられないということ。

 ま、そこんところは、仕方ねえべ。

 また、別の方法を試してみるさ。

 ところで、肝心のお味の方は?

 旨いじゃないの!

 フルフルで甘さもちょうどいい。

 これを失敗作と言ってしまってはプリンちゃんに対して、失礼ですね。

 やっぱりマタギ料理は旨さで勝負だからね。

 家族みんなで、美味しく戴きました。

 ご馳走様でした!

 ・・・で、これは、どう言い訳したって負け惜しみね。

 ということで、近日中に、またチャレンジさせてもらいましょう。

 またね!