山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ねえ、つれていって(さんぽうた233)

2024年10月26日 | いきもの

   ねえ、つれていって     ぽむ ぐらねいと ざくろ

 

かたく かたく

とじていた

たからばこ

 

わたしたちを

ずっと まもってきた

たからばこが

 

きょう ひらいた

 

ひざしが まぶしい

かぜが やさしい

 

ねえ

わたしたちに きづいたら

 

どうぞ

むかえにきて

 

ひろいせかいに

つれていって

 

       初夏に花を咲かせ

       小さな実をつけてから

       少しずつ大きくなり

       かたくなに閉じていた宝箱が

       開いた姿に、やっと出逢えました

       鮮やかな赤い果肉に包まれた種

 子供の頃、近所の木になった実を採って、「すっぱあい!」と言いながら頬張ったことを思い出します。

 目ざとく見つけたヒヨドリが、早速やってきて。ついばんでいました。

 ザクロさんも、まんざらでもなさそう。

 「どうぞ私たちを連れて行って、知らない世界を見せてくださいな。」

そう言っているように感じました。

 ザクロの宝箱が開く季節になりました。

 いよいよ、秋も深まってきたと、実感させられた、今日の散歩でした。


ブナハリタケ料理、最後はやっぱりこれ!

2024年10月25日 | キノコ料理

 この度収穫してきたキノコたちも、順調に保存と消費が進みまして、今回が即戦力用キノコの最後になります。

 残っているのは大ぶりのブナハリタケ

 作る料理は、採ってきた時から決まっていました。

 美味しい美味しいフライです。

 ブナハリタケというキノコには、様々な魅力があります。

 独特な甘い香りは、煮物や椀物、そして炊き込みご飯にした時に、その真価を発揮します。

 そして、『ハリタケ』の特徴であるおびただしい針状のひだは、調味料や他の素材の味を吸収し、様々な料理との親和性を高めてしまいます。

 昨日のパスタは、この特徴を生かした料理です。

 で、今回の料理は、ブナハリタケの別の特徴を生かしたものです。

 その特徴とは、たっぷりのボリューム感と、ブナハリタケの持つ程よい歯切れというか食感。

 まずは作ってみますね。

 ・ブナハリタケの形を崩さないように、水分をある程度落したら(両掌で挟んだ)

 ・普通のお肉と同じようにフライの準備をします

 ・卵(LL)1個に薄力粉1/2カップを加えて、適量の水で弛めたら

 ・ブナハリタケを浸けて、パン粉を塗します

 ※いつもだと素材に塩コショウするんだけど、今回は、素のままで準備してみました

 ※この衣の量だと6~7枚で品切れ。途中から薄力粉と水だけで調理を進めました

 ※ブナハリタケが衣の水分を吸収してしまうから足りなくなった?

 ・中温で揚げていきます

 ここから見た人は、これがキノコだとは、最後まで分からないと思います。

 ・浮いて、泡立ちが収まってきたら裏返して、焼き色がついたら回収

       はい、出来上がり

      本日は、山形の秋の味覚パレード

 実は、妻が『芋煮鍋』を作っていたので、メインディッシュに加えさせてもらうことにしたら、こうなりました。サワモダシも活躍中。

 ソースをかけてももちろん美味しいですが、醤油味もかなりいけます。

 先日作ったマスタケのフライとは、また違った食感です。

 どちらも鶏肉に例える人がいますが、マタギの場合、マスタケがヒレ肉ならブナハリタケはロース肉という感想を持っています。

 マスタケはきめ細かい肉質なんですけど、こちらの方が、繊維が強靭な感じがするからです。

 どちらも大好きな料理ですけどね。

 それから、先日、ブロ友のゆり3がマイタケで作ってくれたんだけど、そちらとも違う食感だと思います。

 ああ~、美味しかった!

 これで、今回の収穫物で食べたかった料理は、一通り食べることができたぜ。

 ほんとうにありがたい山の御馳走です。

 山の神様、いつもいつもありがとうございます。

 本当に、末永く楽しませていただきたいものだと、つくづく思うこの頃です。


如何です?ブナハリタケパスタ

2024年10月24日 | キノコ料理

 「ブナハリタケ、ちょっと多すぎない?」

「どれどれ? ・・・! 確かに多いかも。」

先日採ってきたキノコのうち、即戦力分を冷蔵庫に保管したのだが、適当にやってるものだから気づかなかった。

 これはいかんなあ。

 早いとこ調理してしまわないと、せっかくの山の幸をダメにしてしまう。

 そんで、妻と使い道を相談した結果、一部を本日のランチで活用することになった。

 作るのは、アーリオ・オーリオ・ブナカノカパスタ

 炒めて美味しくなるブナハリタケだ。オリーブオイルで炒めても絶対美味しくなる。それに、ニンニクとの相性もいいはず。

 それでは、行ってみましょう!

 ※材料は、ベーコンとソーセージの細切りと、タマネギの薄切りと、ブナハリタケも細めに裂いて使います。ニンニクはチューブを使用

 ・大さじ1強のオリーブオイルで肉類を炒めたら

 ・タマネギにも火を通して

 ・ブナハリタケとニンニクを入れたらオリーブオイルを追加します

 ※ブナハリタケは、油分をよく吸う(旨みも)

 ・コショウを少々かけたらいったん火を止めて

 ・ホワイトソースの如く薄力粉を塗します

 ・よく絡めて粉っぽさがなくなったら

 ・パスタのゆで汁をお玉2杯分ほど加えて馴染ませます

 ※市販のパスタのゆで汁では、乳化させるのが難しいのでこんな風にやってます

 ・表示よりも2分短く茹でたパスタを入れて、加熱しながら混ぜていったら

 ・塩一つまみ加えて味を調整(ベーコンとソーセージとゆで汁の塩分が強いので要注意)

       はい、出来上がり!

 これが、予想通りと申しますか、目論見通りに旨いんだわ。

 ブナハリタケの良い香りが全体に広がり、ブナハリタケはニンニクやタマネギの旨みを吸い込んで、相乗効果で美味しくなっている感じ。

 家族も大喜び。

 マタギも大喜び。

 エッヘン、どんなもんだい!

 これは良い食べ方を発見できた。

 料理のレパートリーが広がったぜ。

 山の神様、また山の幸の楽しみが広がりました。

 ありがとうございます。

 そして、御馳走様でした。


山の幸のフルーツタルト

2024年10月23日 | 山菜料理

 朝の散歩で戴いてきた山の幸、サルナシ

 これはジャパニーズ・ネイティブ・キウイね。

 可愛らしいサイズですけど、実を切り分けると、味も見た目も正にキウイです。

 完熟したものを選んで、スプーンで果肉を掬い取ってみた。

       美味しそうじゃないの!

 このまま食べても美味しいんだけど、もうひと手間かけて更に美味しくしたくなった。

 何にするかって、フルーツタルトですよ。

 食べたことはないけれど、絶対に合いそうだと思うんだなあ。

 こういう時は、善は急げだ。

 早速始めましょう。

 ・ビスケット1箱分(120g程)をジップロックに入れて

 ・麺棒で丁寧に潰します

 しかし、このジップロックってありがたい。冷凍保存は勿論だけど、山ブドウを潰す時も、今回みたいな時にも、丈夫だし散らからないから、とても重宝します。

 これを発明した人にノーベル賞をあげたい。

 ・無塩バター70gを耐熱容器にとって

 ・600wで1分レンチン

 溶けたところに、

 ・砕いたビスケットを入れて、よく混ぜます

 ・クッキングシートを敷き詰めたタルト台に広げて、180℃のオーブンで15分

  ちょっと脆かったんだけど、香りはとてもいいです(クッキングシート要らなかったかも)

 ・カスタードクリームはいつも通り

 ※卵1個に牛乳1本分と砂糖30g薄力粉15gにバニラをよく混ぜて

 ・電子レンジで500w2分半(混ぜて)+2分

 驚くべき簡単さで出来上がります。

 電子レンジを発明した人にもノーベル賞をあげたい。

 ・これをタルト生地に塗ってしっかり冷まして固めます

 ・お好きなだけネイティブキウイを載せて出来上がり

 ちょっと見た目はよくないんだけど、これ、すごく美味しいです。

 家族も大喜びで食べておりました。

 この季節には、こういう洒落た山菜料理が楽しめるから嬉しいねえ。

 山の神様、豊かな山の恵みを、ありがとうございました。


もうすぐ錦秋

2024年10月22日 | 山菜採り

 秋も深まってきたので、木の実の様子はどうなっているか知りたくなってU川に出かけてみた。

 いつもの採り場に着いてみると、

       赤く色づいた木

 紅葉は始まっているけれど、

       こんなものではない

       もっともっと鮮やかに染まるはず

       例年よりも少し遅れ気味かな

 でも、もうすぐ一年中で最も美しい季節がやってきますね。

 さて、木の実の方はどうかな?

       サワフタギは妖しく美しい

       山ブドウがまだ残っている

 さて、サルナシはどうかな?

       やっぱり今年は

       豊作のようです

 ただ、紅葉と同じく、まだ熟したものは多くないみたい。

 もう少し季節が進むのを待った方がいい気もするけれど、サルナシは追熟させることができるはずだから、一部戴いて帰ります。

 うん、もう1週間ぐらいかな。

 山が真っ赤に染まる頃、また遊びに来ましょう。

       山の神様、また来ますね

 本日は、ありがとうございました。

 短い時間の散歩でしたが、季節の進みを実感することができました。