「でも、あの謎の事件はなんだったの
又三郎おじさんのお父さん、この場合、大叔父さんていうのかな
又二郎さんのお葬式の時、たくさんいる親戚の中から
お坊さんが又三郎おじさんだけを指さして
『お前には悪魔がついておる、この数珠で悪霊を払いなさい』
って言って数珠を渡されたよね、お坊さんには何かが見えていたのかな
仏教に悪魔っていたっけか」
「あっ、あれは俺にも謎だ、あの時はピンクの服は着てなかったし
髪の色も黒くて長さも普通だった、ただ、お経の間中
デビッドボウイの歌を口ずさんでいたから
それが異国バテレンの邪教のように聞こえたんだろう」
「ある意味、又三郎おじさんからはすごいオーラが出ていたということだね
たぶん爬虫類系の緑色のオーラだったんだ」
「俺は自分ではヒマワリのようなタンポポのような
風にそよぐ黄色で柔らかなオーラを出しているつもりだったんだよ
でも、みんな貧乏がだめにしてしまった
貧乏は爬虫類の好物なんだよな」
なんのこっちゃわからない実話の文章に
読者はあきれかえり、どん引きした
ただ、夜の気温が少しずつ下がっていく事には
秋が忍び寄ってきたことを感じ取り
九月を通り越して
十月はたそがれの国だと思うのだった
ハロウィンにはまだ遠い
又三郎おじさんのお父さん、この場合、大叔父さんていうのかな
又二郎さんのお葬式の時、たくさんいる親戚の中から
お坊さんが又三郎おじさんだけを指さして
『お前には悪魔がついておる、この数珠で悪霊を払いなさい』
って言って数珠を渡されたよね、お坊さんには何かが見えていたのかな
仏教に悪魔っていたっけか」
「あっ、あれは俺にも謎だ、あの時はピンクの服は着てなかったし
髪の色も黒くて長さも普通だった、ただ、お経の間中
デビッドボウイの歌を口ずさんでいたから
それが異国バテレンの邪教のように聞こえたんだろう」
「ある意味、又三郎おじさんからはすごいオーラが出ていたということだね
たぶん爬虫類系の緑色のオーラだったんだ」
「俺は自分ではヒマワリのようなタンポポのような
風にそよぐ黄色で柔らかなオーラを出しているつもりだったんだよ
でも、みんな貧乏がだめにしてしまった
貧乏は爬虫類の好物なんだよな」
なんのこっちゃわからない実話の文章に
読者はあきれかえり、どん引きした
ただ、夜の気温が少しずつ下がっていく事には
秋が忍び寄ってきたことを感じ取り
九月を通り越して
十月はたそがれの国だと思うのだった
ハロウィンにはまだ遠い