ゆるやかに行政分かつ春の川 ひよどり 一平
(ゆるやかにぎょうせいわかつはるのかわ)
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丘と平地を割って流れている川だ。いや、川というほどのものではない。
しかし「川」という名前が付いており、近くを「用水」と呼ばれている流れがあるのだから、やはりこれは「川」なのだ。
この川の向こう側は高台になっていて、こちら側は畑が広がっている。ずっと以前に大雨が降ったとき、こちら側に川の水がどんどん流れて来たのだとか。そんな地形がこの川を区界にしたのでもあるまい。
もっとも、ヘボな俳句を作るに際し、そんな事実関係はどうでもよさそうだ。
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「もう今やギリギリのところにあります」と、これは新型コロナウイルスと闘っている様子を説明する常套語だ。
そうか「ギリギリなのか」と思いながら、私はボンヤリ聞いている。
私がするべきことは、「三密」つまり、密閉空間を作らず、密集したところには行かず、距離的な密接関係にはならず、といったことだろうと思い、もともとそんな状況になることもないが、しかし、心して聞いている。
つまり、精神衛生に悪い日が続いている。