紅薔薇見つめる吾の影薄し ひよどり 一平
(べにそうびみつめるわれののかげうすし)
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これほどの大輪の紅薔薇には迫力がある。見詰められれば視線を外すしかない。
この薔薇園では大輪の紅薔薇が研を競っている。
そんな中にあって、私は初めから位負けをしているのだから困ったもの。
撮っていて、なぜか心が弾まない。撮るもそこそこにして、逃げたい感じだ。
紅薔薇の大輪と相対し、俳句の影もさらに薄くなってしまった。
自分が狭隘なために、美しく強いものに対し、私は逃げ腰なのかもしれない。
何もかも厭になった。
体調のせいかも知れない。