昨日とは打って変わり、今日は気温も上昇して、浮き浮きしそうな春日和です。
佐保姫さん、どの辺りにおいでかなァ~
佐保姫の裾風やはら隅田川 ひよどり 一平
写真は2016年3月29日撮影
昨日とは打って変わり、今日は気温も上昇して、浮き浮きしそうな春日和です。
佐保姫さん、どの辺りにおいでかなァ~
佐保姫の裾風やはら隅田川 ひよどり 一平
写真は2016年3月29日撮影
群れ咲く勢いには、一見賑やかそうなのだ。
だからと言って、囃し立てるわけには行かない。気勢を削がれてしまうのだなァ。
賑やかに咲いて寂しき花なづな ひよどり 一平
学生時代の話。もはやかれこれ60年前のことだ。
学内きってのモテ友人がいた。本人が吹聴しているのだから、事実に違いなかった。
人妻との交際などについて、細大漏らさず聞かされた。羨ましいことおびただしい。
いいことばかりが続かない。女房の浮気が亭主にバレて、オオゴトになりかけた。
「どうしよう、どうしよう……?」
「因果応報さ!上手に刈りとるんだネ」 私はザマーミロ!と思った。
「相手の亭主の立場だったら、オレはオマエを刺すぜ!」 そう言って脅した。
モテ友人はオロオロオロオロ。
「地金のオマエをさらけ出せ。それしかねーな」
「心配するな!地金のオマエを知れば、間違いなく、女は離れてくれるよ」
その女性はモテ友人と別れた。一方、亭主との離婚も成立したそうだ。
そのモテ友人はすでに亡い。
たんぽぽに別れ言葉は似合はない ひよどり 一平
平成23年(2011年)3月11日午後2時46分、東日本大震災が起きた。
私はあの日、日比谷の映画館で、イギリス映画「英国王のスピーチ」を観ていた。
突然、かなりの揺れ。そこから私の「帰宅難民」が始まった。
上の写真は、午後3時過ぎの有楽町駅前。激しい余震が続いていたため、駅にいた乗客は、駅舎の外に逃れ出ていた。
人々の視線は、駅舎上部のひどい揺れを見ていた。
もちろん電車は全線がストップ。
やむなく私は、徒歩で東京駅へ。
東京駅へ行ったからとて、電車が動いているはずもない。その夜、私は「帰宅難民」となった。
写真は午後8時過ぎの東京駅八重洲側。暗いのではっきり写っていないが、ビルの下には多くのサラリーマンや旅行者たちが、不安げに立ちすくんでいた。
地上路線の運転再開は、次の日の朝7時過ぎだったように思う。
私にとって、初めての体験だった。
現在、 死者 1万5893人、行方不明者 2553人 避難者数 12万3168人
福島原発の問題も収束せず、災害は継続中だ。
あれからの時が止まりて春の闇 ひよどり 一平