岐阜城入り口門は斎藤道三が築く
NHK ニュースより
織田信長が築いたと考えられていた岐阜城の入り口にあたる門が、その構造などから斎藤道三によって築かれたことが岐阜市の調査でわかり、岐阜市教育委員会は「“信長の岐阜城”という認識を塗り替える発見だ」としています。
岐阜城の入り口にあたる「一ノ門」は、岐阜市のこれまでの調査で、巨大な石を使った石垣が確認され、城のふもとにある信長が築いた館にも同様の石垣があることから、信長が築いたと考えられてきました。
しかし、最新の調査で、積み方など石垣の構造が、美濃国の守護、土岐氏が築いた山県市の大桑城の門と非常によく似ていることが新たにわかったということです。
土岐氏は、岐阜城に居城したことがないことから、市は土岐氏と同じ時代を生きた斎藤道三が、大桑城と同じ技術を用いて「一ノ門」を築いたと結論づけたということです。
岐阜市教育委員会文化財保護課の内堀信雄主幹は「信長は新しい城づくりをした人物だと考えられてきたが、道三の城づくりも引き継いだことがわかった。“信長の岐阜城”という姿を塗り替える発見だ」と話しています。