そう言えば、3周忌とは言わないですね

浄土真宗の法事の主役はお参り下さった皆様です。もちろん、亡き方のために、皆さんご法事を勤めてくださっていますが、浄土真宗は、亡き方を安らかに成仏させてあげようというためのご法事では無いからです。迷い苦しんでいるのは、この世に生きる残されたものです。大切な方との別れは、大変辛く、生きる力さえ失ってしまいます。本当に寂しいことです。しかし、残されたものの義務として、これからも生きていかなければならないのです。それが亡き方の願いでございます。そして、亡き方は、いつも皆さんの背中を押してくださったり、安心させてくださったり、勇気を与えてくれます。そのためのお礼にご法事は勤めるものだと私は思います。時々3回忌は、なぜ2年目に勤めるのでしょうか？と質問を受けることがございます。私もはっきりしたお答えはできませんが、私が思うに1周忌と言うのは1周と書きますが、3回忌からは3回と書きます。3周忌とは言いません。３年目に勤めるのなら、3周忌と書くはずです。1周忌は1年目に勤めます 、3回忌は49日法要が1回目、1周忌が2回目、3回忌は3回目なので、3回忌というのだと習いました。ですから2年目に勤めるのに、3回忌といわれます。諸説あるかと思いますが、どうか3回忌は2年目なので、忘れないでいただきたいと思います。