大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

木曽川・春景色(土井)

2007年05月10日 14時38分42秒 | Weblog
土筆を摘む人が其処ここに見られた堤防の土手も、縁や中洲の木々もすっかり緑に包まれてきました。
川面を黒くしていた鴨の群れも大方は去り、僅かに「残る鴨(季語)」の姿が見られます。
渡る風も春の気配となり、天気の良い日には水上バイクが爆音と共に疾走し、ウインドサーフィンの色とりどりの帆が滑走します。
客があれば、県営の無料の渡し舟が向こう岸に向けて大きな弧の澪を引きます。
河川敷も整備が進み、休みの日は野球やサッカーに興じる少年達の歓声が一日中聞かれます。
平日はオジサンやオバサンたちの天国でグランドゴルフやウォーキング、犬の散歩をさす人達の姿が絶えません。
反対に動物達は災難で、雉もすぐ近くで鳴いたり、急に足元から飛び立ったりします。
狸に至っては住む林が狭くなったせいか、堤防道路で時々、交通禍に遭った姿をさらしています。
上流にポッカリ浮かんでいた御嶽山は姿を消し、西方の伊吹山は春霞の中に淡くその姿を留めます。
木曽川は天井川で水面は地面より高く、愛知県側の堤防が切れれば、我が一宮市は水浸しになる筈です。
しかし岐阜県側は、昔からの暮らしの知恵が生かされ、輪中(わじゅう)堤でブロックを形成し、各戸も丸石(おそらく川から拾って来たものと思います)で石垣を築く、軒先に小船を吊るす、仏壇をロープで吊り上げる仕組み等の洪水対策を施した家が少なくありません。