大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

趣味と稽古(土井)

2007年05月17日 11時50分09秒 | Weblog
「月一クラブ」のメンバー乾さんは絵画では、小路君同様、個展を開く程の腕前、謡の名手でもあり大きな舞台も経験されている高尚な趣味とマルチな能力の持主です。
日々の研鑽も大変なものだろうと思います。
5・13(日)、知り合いのご婦人3名が謡の発表会に出るので時間があったら見に来て下さいと誘われ、徒歩で5分の市民会館に出向きました。
ホールには、例の大きな松の背景やら両脇には竹の描かれた大道具、踏んで音のする床等、立派な能舞台が設えられていました。
ご婦人3名は最初の出番で素謡「菊慈童」と「羽衣」でした。
和服でびしっと決め、正座したままで30分以上勤めた後はすっと立って退場されました。
普通の人なら足が痺れて立ち上がれない筈なのに、これも日頃の修練の賜でしょう。
演題は夕方まで続くので、一端帰宅して、終わりごろまた出掛けて能「船弁慶」と人間国宝・大槻文蔵の番外仕舞「難波」を見せて頂きました。
ホールの前の展示場には絵の作品展とお茶席が設けられていました。
作品の中に知人2人の名前がありました。
お茶を戴こうと思って聞いてみると、前売り券だけで、当日券は無いとのこと、がっかりしていたら、舞台を終えた件(くだん)の美女の一人が一枚用意してくれました。
私もかつてお茶の講座に通い、その後も同好会を作って引き続き指導を受けていましたが、マスターすることなく止め、袱紗も懐紙入れも触ることもなくなってしまいました。
それでも基本的な精神と所作を学べたのは良かったと思っています。