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雪月花といえば日本人にとっては、切っても切れない美の対象として古来から愛され続けています。
単に「花」といえば春の桜を意味するように、唯「月」といえば秋の月をさし、他の季節の月は春の月、夏の月、冬の月と断って表現しています。
花や雪についてもそうですが、月に関してもまたその時や状況によって数え切れない程の言葉による表現の仕方がされています。
そして一年中で最も澄んで美しいとさるのが陰暦八月十五日(今年の陽暦九月三十日)の月で「中秋の名月」と呼ばれて親しまれ、月見の宴なども催されます。
そんなことは全く意識のないまま昨夜涼みがてら外に出てみたら何とも見事な月が東南の空にかかっていました。
薄い雲が過(よぎ)る度にその輝きを変える様も「いとおかし」く、雲間を出た時はさながら金メダルのごとくに輝き、オリンピックの金メダリストでなくても金メダルと共に在るような気分にさせてくれました。
そんな幸せを感じながらひと月早い名月にしばし見とれていました。
金メダルのごと煌煌と盆の月
名月や吾に授(さず)かる金メダル
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