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別れ

2022年03月30日 19時18分51秒 | Weblog

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春は別れの季節です、生別死別を問わずいろんな別れがあります。
岐阜県坂祝町に住むSさんと知り合ったのはかれこれ20年以上も前だったでしょうか。
大きな家屋敷の他に経営する理容室と従業員宿舎、その周りの柿、蜜柑,枇杷、無花果等を植えた庭と広い畑は月1回の句会の度に心を和ませてくれました。
Sさんとは妙に気が合い楽しい付き合いが続きました。
その職業柄、人柄で人脈も広く、いろんな所に連れて行ってもらいました。
川に網を仕掛ける鮎漁、小瀬の鵜飼と鵜匠の自宅、郡上の簗のオーナーには巨大なサツキマスの塩焼きをサービスしてもらいました。
その他桜の名木、秘密の〇〇料理を出してくれる人里離れた料理旅館や合掌の里、ホタルの里等々今でも鮮明に記憶に残っています。
持山の筍は天下一品だったし、私の西瓜作りの敷藁は農家から取寄せてくれていました。
我家の近くを吟行した時は木曽川に唯一残る渡船、ウグイスが1日中鳴いている竹藪、円空の生誕地等を案内し近くの喫茶店で句会をしました。
そのSさんが癌で亡くなりました。
最後に会ったのは昨年11月小康を得た時に句会をし、1月早い忘年会をした時でした。
最後に話をしたのは今月中旬の電話でした。


Sさんの句集


サフィニアとミリオンベル



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