■不実存探偵の推理 2023.10.30
君が名探偵で、僕が助手。
不実存探偵は何者で、どうして僕の前に現れたのか。
彼女が名探偵であることが、最大の手掛かりである。
「君は、大神理世ですか?」
井上悠宇さんの『不実存探偵の推理』は、ぼくには、初めて体験するミステリでした。
「“安楽椅子探偵ゆえの過ち”というのは、与えられた情報の不確かさから引き起こされた推理ミスのことだろう。渡された情報だけでせっせと組み立てた推理も、勘違いや嘘があった、それだけで崩れ去ってしまう。安楽椅子探偵が事件を解決するには、全ての情報が揃った上で、それらが絶対に正確であることが求められる」
確たる証拠の不存在。
「なるほど……安楽椅子探偵の推理はひどく危ういってことか」
「名探偵になりたければ外に出ることだ。籠の中の鳥が語る世界を信じるな」
『 不実存探偵の推理/井上悠宇/講談社 』
君が名探偵で、僕が助手。
不実存探偵は何者で、どうして僕の前に現れたのか。
彼女が名探偵であることが、最大の手掛かりである。
「君は、大神理世ですか?」
井上悠宇さんの『不実存探偵の推理』は、ぼくには、初めて体験するミステリでした。
「“安楽椅子探偵ゆえの過ち”というのは、与えられた情報の不確かさから引き起こされた推理ミスのことだろう。渡された情報だけでせっせと組み立てた推理も、勘違いや嘘があった、それだけで崩れ去ってしまう。安楽椅子探偵が事件を解決するには、全ての情報が揃った上で、それらが絶対に正確であることが求められる」
確たる証拠の不存在。
「なるほど……安楽椅子探偵の推理はひどく危ういってことか」
「名探偵になりたければ外に出ることだ。籠の中の鳥が語る世界を信じるな」
『 不実存探偵の推理/井上悠宇/講談社 』
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