8月13日
日経平均 2万7977.15円(-37.87円)
TOPIX 1956.39(+2.84)
出来高 9億9210万株
長期金利(新発10年国債) 0.020%(変わらず)
1ドル=110.29円(0.08円高)
8月10日 2万7888円 10億8759万株 2兆6076億円
8月11日 2万8070円 11億6013万株 2兆6453億円
8月12日 2万8015円 10億4417万株 2兆3844億円
8月13日 2万7977円 9億9210万株 2兆3208億円
■株探ニュース 2021.8.13
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今週の【早わかり株式市況】2週連続上昇、週前半上昇も新型コロナが重荷で伸び悩む
■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週連続で上昇、欧米株高を好感も方向感が伴わない展開
2.週前半は好決算企業を中心に買いが集まり、全体相場を押し上げる動きに
3.国内新型コロナ感染者数増加に歯止めかからず、上値の重さも意識される
4.海運や鉄鋼セクターへの買いが顕著で相場を牽引、半導体関連は売られる
5.週末はオプションSQ算出も商い盛り上がらず、日経平均は終始小動きに
■週間 市場概況
今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比157円(0.56%)高の2万7977円となり2週連続で上昇した。
今週は国内での新型コロナウイルスの感染者数増加に歯止めがかからず、政局の不透明感が取り沙汰されたほか、中国のネット企業などに対する規制リスクも上値を重くした。
週末にオプションSQ算出を控えていたことも模様眺めムードにつながった。
しかし、一方で欧米株が強調展開を続け、相対的な出遅れ感が買いを誘い、下値に対しても頑強だった。
3連休明けとなった10日(火)は、外国為替市場での円安などを追い風に朝方から買いが先行、日経平均は一時300円を超える上昇をみせたが、その後は主力株中心に利食いの動きが出て上げ幅を縮小して引けた。
11日(水)は前日の米国株市場でNYダウ が過去最高値を更新したこともあってリスクオンに。
バイデン政権が掲げる1兆ドル規模のインフラ投資法案が米上院を通過したことを受け、米株市場で景気敏感株が買われ、その流れが東京市場にも波及、日経平均は4日続伸となった。
12日(木)は前日にNYダウが連日の最高値更新となり、東京市場も出足は好調だったが、買い一巡後は戻り売り圧力に押される展開を余儀なくされ反落した。
好決算銘柄が値を飛ばす一方、決算内容が悪かったものや、市場の期待に大きく届かなかったものについては容赦なく売りが浴びせられ、個別株は高安入り乱れる地合いに。
値上がり銘柄数と値下がり銘柄数がいずれも1000に乗せ、拮抗する状態となった。
業種別では海運や鉄鋼などグローバル景気に敏感なセクターが大きく買われる一方、半導体主力株に売られるものが目立つ。
新型コロナ感染拡大を警戒して小売や不動産など内需系銘柄にも売りが出た。
週末13日(金)も前日同様に買いが見送られた。
日経平均は前日終値を挟み小動きに終始し結局小幅続落して引けた。
この日はオプションSQ算出日だったものの、全体の売買代金も盛り上がらなかった。
■来週のポイント
今週で決算発表が終わり材料に乏しいだけに、来週も方向感に欠ける膠着相場が想定される。
増加が続く新型コロナの感染者数がさらに加速すれば下値を試す展開になる可能性もありそうだ。
重要イベントとしては、国内では16日朝に発表される4~6月期GDPや18日朝に発表される7月貿易統計と6月機械受注統計、20日朝に発表される7月全国消費者物価指数が注目される。
海外では16日に発表される中国7月の小売売上高と鉱工業生産や17日に発表される米国7月の小売売上高と鉱工業生産、18日発表の米国7月住宅着工件数に注視が必要だろう。
■日々の動き(8月10日~8月13日)
8月10日(火) 3日続伸、好決算発表銘柄の一角に買いが集まる
日経平均 27888.15(+68.11) 売買高10億8759万株 売買代金2兆6076億円
8月11日(水) 4日続伸、NYダウ受けリスク選好で2万8000円台回復
日経平均 28070.51(+182.36) 売買高11億6013万株 売買代金2兆6453億円
8月12日(木) 5日ぶり反落、朝高も買い一巡後は利食い売りが優勢
日経平均 28015.02(-55.49) 売買高10億4417万株 売買代金2兆3844億円
8月13日(金) 小幅続落、様子見気分が強く狭いレンジで一進一退
日経平均 27977.15(-37.87) 売買高9億9210万株 売買代金2兆3208億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、30業種が上昇
(2)日本製鉄など鉄鋼、郵船など海運が上昇率1、2位と景気敏感株が買われた
(3)第一三共など医薬品、リクルートなどサービス、ZOZOなど小売りといった内需株が高い
(4)三菱UFJなど銀行、第一生命HDなど保険、野村など証券といった金融株も堅調
(5)輸出株はコマツなど機械、トヨタなど自動車が上昇も、ソニーGなど電機は軟調
(6)コスモHDなど石油が値下がり率トップ
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(1) 再生可能エネルギー
2(6) 電気自動車関連 好業績+材料性が光る「EV関連ネクスト」6銘柄
3(2) 半導体製造装置
4(5) 海運
5(4) 2021年のIPO
※カッコは前週の順位
株探ニュース(minkabu PRESS)
■モーニングスター 2021.8.13
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株式週間展望=ジャクソンホール意識、バリュー優位か/今週の予想レンジ:2万7500~2万8500円
決算発表シーズンということもあり東証1部の商いがやや膨らんだ今週の日本株相場。
拡大する企業業績が下支えとなり、日経平均株価は週次では4週ぶりに2万8000円台に乗せる場面もあった。
ただ、決算一巡で物色の手掛かりが減る方向の来週は、上値が若干重い展開となるかもしれない。
一方、米金利がボトム圏から上放れし、今月下旬の「ジャクソンホール会議」も視野にバリュー株により目が向く可能性がある。
<決算一巡で商い停滞も>
今週の日本株は買い優勢でスタートし、その後も大きく崩れず日経平均は3勝2敗。
当欄の予想レンジ上限(2万8500円)にこそ届かなかったものの、12日には2万8279円とおよそ1カ月ぶりの水準を回復した。
また、25日移動平均線は下向きながら13日は5日線がこれを上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を達成した。
過去最高の利益をたたき出したトヨタ自動車の22年3月期第1四半期(4~6月)決算に象徴されるように、日本企業の足元の業績は好調だ。
先行きに対する根強い慎重論のせいでいまひとつ騰勢が強まらないが、日経平均の下値が切り下がっていた少し前のマーケットからは雰囲気が変わった印象がある。
ただ、今週で4~6月決算の発表がおおむね終わり、来週からは再び出来高が伸び悩む展開が想定される。
エネルギー不足の中で、銘柄によっては懐疑的な見方に押されるものも出てきそうだ。
海外市場次第の状況に逆戻りすれば、相場はまたしても不安定になりかねない。
カギを握るのは8月26~28日に米ワイオミング州で開かれる経済シンポジウムのジャクソンホール会議だろう。
<メガバンクや鉄鋼>
米国ではモノやサービスの需給がひっ迫し、インフレの傾向を示している。
FRB(米連邦準備制度理事会)のゼロ金利解除やテーパリング(量的緩和の縮小)が意識される中、同会議にはパウエルFRB議長も参加する。
ここでテーパリングに触れることも考えられ、マーケットは臨戦態勢を強めつつある。
一時1.2%を割り込む低水準にあった米10年債利回りは、この半月弱で1.3%台後半まで上昇してきた。
その間、米株はNYダウがナスダック指数をアウトパフォームしている。
グロースよりもバリューが好まれるこうした流れは、ジャクソンホール会議へ向けて継続する可能性がある。
もちろん、新型コロナウイルスをめぐる状況も複雑に絡み合う。
ワクチンの効力への疑念がより強まるような事態になれば金利は低下し、景気敏感の色合いが強いバリュー株は軟化するかもしれない。
物色動向をこまめに見極める必要がありそうだ。
今週の日経平均の予想レンジは前回と同じ2万7500~2万8500円とする。
金利が強含むようなら引き続きメガバンクや保険などの金融株や、景気敏感の鉄鋼株に付きたい。
国内では16日に4~6月期GDP(国内総生産)が発表されるほか、18日に7月貿易統計と6月機械受注、20日に7月消費者物価が出る。
海外では16日に中国で7月の小売売上高や工業生産、都市部固定資産投資。
米国で17日に7月小売売上高、18日に7月住宅着工件数など。
提供:モーニングスター社
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