新型コロナの蔓延で 岐阜県も「非常事態宣言」が発令されました。
以下 岐阜新聞より抜粋
「古田肇岐阜県知事は10日、新型コロナウイルスの感染者が県内でも急増している現状を受け、
県独自の「非常事態宣言」を発令した。感染拡大を止めるため、
5月6日までを対象期間とした総合対策を示し、外出自粛を徹底し、
人と一定の距離を保つ「ソーシャル・ディスタンシング」を県民に強く要請した。
古田知事は「いつでも、誰でも、どこでも発症し、広がりかねない。待ったなしの状況だ」と
危機感を示し、県民に協力に求めた。」
その影響なのか お客様から「営業していますか?」との 問い合わせが電話で入ります。
来週の月曜日は キーパープロショップが
来週の火曜日は タイヤ専門店イマージンが 休業しますが
それは 繁忙期に人手が少なく各自が休みを取りづらいための
一斉休業であり コロナによる自粛ではありません。
既に ホームページで情報公開しています。
コロナウィルス問題は
私たちにも大きな影響をもたらすでしょうが
どれほどのものになるか判断できません。
幸いなことに 今日も朝からタイヤ交換やコーティングでのご来店が相次ぎ
このご時世の中で 「ご来店のありがたさ」が身に沁みます。
商売を営んでいて お客様のご来店がないのは本当に辛いものです、
それだけでなく 不安が高まり悶々とする時間も長くなり
気分転換を上手にしないと 息が詰まります。
今から32年前 私も開業したてのタイヤ屋にご来店がなく
支払いも出来ずに 苦しい思いを体験しました。
「のど元過ぎれが熱さ忘れる」と言われるように
それから
なぜか順調にやって来れましたので
「ご来店のありがたさ」を ついつい忘れてしまうものですが、
こういった事態になると
お客様の「ご来店のありがたさ」と
「働いてくださる従業員さんのありがたさ」を再確認させてもらえます。
働き過ぎの害毒が
タイヤ交換の現場が落ち着いてきたことで薄まり
目が醒めてきたようです。
冴えてきました!
コロナ禍が経営に大きな影響をもたらす可能性に対し
出来る限りの手立てを考えねばなりません。
タイヤ小売り店が斜陽化しだしてから 既に15年以上になります。
世の中の変化に対し
斜陽化するタイヤ小売店は現状を維持することに専念し
縮小均衡の時間を長く長くすることを考え
時間稼ぎをしながら
新規キーパープロショップ専門店を開業させ
車美容業に方向転換を行い その布石は全て打ちました。
成果が上がるのはもうしばらく先ですが
着実に少数派のキーパープロショップ専門店は お客様の支持を得つつあります。
一方 先行投資がかさみ財務体質は脆弱になっています。
もともと脆弱なので強がる必要はありません、
流れを見つけて乗り込むだけですが、
コロナ禍の流れは国家の一大事
政府の関心は雇用確保と中小零細の資金繰り支援です。
資金が借りやすくなっているのは確かです。
当社に限らず零細の資金繰りは綱渡りですが
コロナ禍は 弱者が強かさを発揮するチャンスです。
張り付く・寄りかかる・隠れる・死んだふりをする・すがる・泣きつく・何でもありです。
コロナ禍から始まる大不況を氷河期だとすれば
大型恐竜に似た大企業もまた無傷ではすみません、
そんな時代をしたたかに生き抜いたのは ネズミやゴキブリです。
これからの弱者は氷河期を生き抜いたネズミ遺伝子が発動します。
その遺伝子は コロナにも感染しません それ以上に生き抜く知恵が湧きます。「勝手な想像」
タイヤ小売店の現状維持は簡単ではありません
構造的にスタッフの高齢化は進むし
消耗品としてのタイヤ小売りは競争や競合がさらに厳しくなっています。
生き残るために消耗戦が続きますが
経営体力がない零細の我々は
ニッチな隙間に生き残りの機会を嗅ぎ取ります。
もともと商売は戦いではなく お客様ニーズの汲み取りです。
小さいからこそ提供できるサービスの幅を狭くできる強みがあります。
店を広げてしまえば 多くのニーズをくみ取ろうと欲が出てしまいます。
タイヤ専門店イマージンは
小さいから「買ってもらって取り付けするタイヤ本来のあり方」を磨くだけです。
作業だけを引き受けないのは
「販売取り替えセット」の一点突破に照準を合わせているからです。
考えるのではなく 匂いを嗅ぎ取るのです。
小さくコンパクトにまとまるのは
生き抜く知恵が囁くこれからの示唆 と 感じますが
さてさて如何なる未来がやって来るか興味津々です。
正論より生き抜く知恵がニッチな隙間を探し出します。
これが出来れば私の役目は終わります。
弱者の遺伝子は非常時に発動するプログラムになっています。
非常時こそ 弱者が生き抜ける最大のチャンスです。
死んだふりをしながら生き抜きましょう、それで大丈夫です。
果報は寝て待つに限ります。