いよいよアユ釣りの季節です。
しかし12年前
私は竿を置いて趣味であったアユ釣りから卒業してしまいました。
あれだけ面白かったアユ釣りを スパッと止めたのは
それ以上に夢中になれることを始めたからです。
第2創業開始から12年になろうとしています。
アユ釣りより面白いのはやっぱり商売でした。
第1の創業は タイヤ屋を自分自身で始めたことですが
第2の創業は キーパー専門店を目星を付けた社員に現場を託しての
私自身は黒子としての挑戦でした。
どちらも難しい挑戦でしたが
お陰様で
大勢の支援者の理解と協力
社員みんなの協力と努力
それにお客様のご支援とご支持や
場所や時の運にも恵まれて
12年の干支が一巡りするまで継続出来ています。
第2創業1年目の最初の実績は
粗利益で
タイヤ9に対してキーパー1でしたが
今期予想では
タイヤ3に対してキーパー7と
親子逆転しています。
この会社の実態は
老いた親(タイヤ専門店)と 若い娘(キーパー専門店)の関係性に
子育て・構造転換を完了したと判断しています。
そこで13年目の来期7月1日から
新しいステージへ内部構造を変化させます。
底流に流れるのは事業承継であり
老いた?私が社長を務めるのもそんなに長い期間ではありません。
ざっくり5年でしょう、そのための仕上げへと進みます。
経営の引継ぎは 会社の引継ぎです そして商売の引継ぎです。
何が難しいかと言えば やっぱり商売に引継ぎです。
商売の勘所が掴めないと
会社を引き継いでも上手くいかず
会社を引き継いでも経営的に行き詰ってしまっては
事業承継も失敗です。
現経営者の私にはプランA プランBの2つの選択肢は考慮していく責任があります。
商売の引継ぎが出来れば 経営の引継ぎも難しくありません。
「入りを図って出を制する」のが経営なら
「売り上げを上げる」が商売のイロハですからここがポイントです。
入る方が多くて
出て行くのが少なければ経営は出来きます。
将来にわたって「入るを図る」ことです。
アユ釣りを引き合いに出したのは
私のような素人釣り師が
休みに川へ出かけて行って
釣れた・釣れなかったと喜んだりがっかりするのですが
プロの職漁師さんが 朝の一刻と夕刻の一刻だけで
私の釣果の10倍も釣り上げるのです、それはプロの目があるからです。
プロは効率的です、
釣れる時間に出かけて釣れない時間は体を休めたり 仕掛けを作ったりするのです。
経営者はプロの商売人になれば良いのです。
プロの漁師は 魚の特性をよく知っています。
プロの商売人はお客様をよく知れば良いのです。
お客様を知るには
お客様の目になって
お客様の立場に立って考える癖を付ければよいです。
タイヤなら タイヤを買ってくださるお客様の心理を知ること。
タイヤ交換は時間が掛かると思っておられるなら 素早く交換できれば喜ばれるだろう。
比較対象して
お値打ちな買い物という満足感を得てもらうには
「幅広い商品知識が要る」という宿題があり
自らの意思で勉強するでしょう。
アユがえさを食む時間に縄張り争いが強くなるなら
その時間は?
朝まずめ夕まずめなら
朝は6時ごろ 夕方は5時ころ釣りをすれば 釣果もばっちりです!
小売サービス業も同じです、お客様(心理)を知ることに尽きます。
自己満足することなく
名人の行動と成果を知って自己の未熟さを知れば
おのずと向上心が 自分を誘導してくれます。
自分が釣って釣れなかった場所で
後で その場でポンポンと釣り上げる名人は 自分の未熟さを背中で教えてくれました。
その悔しい思いが 私の釣り技を上達させてくれました。
商売で大切なことは 釣りと一緒で
もっと売り上げを上げている他者がいることを知ること
そして そこから学ぶことです。
キーパーも真似することで ただ師匠はもっと高みに行かれました。
その背中を追いかけるだけでなく
師匠の目を知る段階に
師匠の商売感を学ぶ段階に進みましょう!