![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/89/5e78f31073c9771d663882def1b89a80.jpg)
日本独自の怪獣デザインの礎を築いた成田亨(1929-2002)をはじめとして、成田亨が描いた怪獣を造形化した高山良策(1917-82)、さらに成田の後を継いで「ウルトラセブン」の怪獣デザインを手掛け第2次怪獣ブームを支えた池谷仙克(1940-)、今日の怪獣造形の第一人者である原口智生(1960-)の作品を紹介。彼等の怪獣に関わる作品にとどまらず怪獣を主題としない絵画や彫刻作品も併せて展示することで怪獣デザインや造形が特殊なものでなく、彼等の創作活動の一環であることがわかるようになっている。
「怪獣と美術 -成田亨の造形芸術とその後の怪獣美術-」
三鷹市美術ギャラリーにて10月21日(日)まで
怪獣デザインの仕事というのは怪獣好きの少年にとっては憧れの職業だろう。誰しも自分の考えた怪獣をスケッチブックに描いて適当な名前を付け怪獣の生みの親を気取った経験はあるはず。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
成田亨の美術展は全国各地で頻繁に催されている。怪獣に限らない作品展示もあるところが興味深い。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_en.gif)
お馴染みの怪獣たち。成田亨の決定稿。そこからTV放映された怪獣たちにはまだ微妙な違いがある。怪獣デザインは優れた造形作家とともに作られている事がわかる。デザインを造形化するに当たっての制約、また、造形化段階でもより良い物を作ろうとする試行錯誤が伺われる。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuma_fly.gif)
「バルタン星人はなぜ美しいか」で絶賛されたバルタンにしても手のハサミ化は成田亨の考案では無い。決定稿ではハサミには成っているものの、造形美の奇跡とまで言われたバルタン星人のフォルムは完成されていない。
また、デザインをするに当たっても常にまったく自由な状態とは限らない。「○○のスーツを改造したもので」などの注文が付く。一見して怪獣スーツ流用が解る物もあれば、言われて見ればと気付く物もある。予算との兼ね合いも大きな問題だったろう。
ウルトラセブンの肩の装甲デザインは6頭身のスーツアクターの体系を救おうという配慮からなされたそうだ。見事に成功している。
ウルトラマンのカラータイマーも成田案では無く、本人は否定的であった。後に油彩などでウルトラマンを描いているが、彼の描くウルトラマンにはカラータイマーは存在しない。一つの拘り、美学を感じる事のできる作品達だ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare2.gif)
帰ってきたウルトラマンの途中あたりから予算の関係で造形はチープなものに成り下がりお子様向け気ぐるみ怪獣に堕ちて行く。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
平成に入り、造形技術の向上やCGにより怪獣もリアルさを追及してグロテスクさが強調されるものが出てきた。(ウルトラマンガイア、ウルトラマンネクサスなどの怪獣に思いいれがしにくい。むしろウルトラマンタロウのお子様向け怪獣のほうが今となっては色物的な存在価値を認めたくなる)
しかし、ウルトラQやウルトラマン、ウルトラセブンなどの初期怪獣デザイン、造形の微妙なバランス、デフォルメこそもっとも好ましい造形に違いない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_en2.gif)
立派な展覧会図録。2,000円は安いとの判断でゲット。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/roket.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/23/01763f5318148633ba7cf8d18485c1cb.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/teeth.gif)
「怪獣と美術 -成田亨の造形芸術とその後の怪獣美術-」
三鷹市美術ギャラリーにて10月21日(日)まで
怪獣デザインの仕事というのは怪獣好きの少年にとっては憧れの職業だろう。誰しも自分の考えた怪獣をスケッチブックに描いて適当な名前を付け怪獣の生みの親を気取った経験はあるはず。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
成田亨の美術展は全国各地で頻繁に催されている。怪獣に限らない作品展示もあるところが興味深い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_en.gif)
お馴染みの怪獣たち。成田亨の決定稿。そこからTV放映された怪獣たちにはまだ微妙な違いがある。怪獣デザインは優れた造形作家とともに作られている事がわかる。デザインを造形化するに当たっての制約、また、造形化段階でもより良い物を作ろうとする試行錯誤が伺われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuma_fly.gif)
「バルタン星人はなぜ美しいか」で絶賛されたバルタンにしても手のハサミ化は成田亨の考案では無い。決定稿ではハサミには成っているものの、造形美の奇跡とまで言われたバルタン星人のフォルムは完成されていない。
また、デザインをするに当たっても常にまったく自由な状態とは限らない。「○○のスーツを改造したもので」などの注文が付く。一見して怪獣スーツ流用が解る物もあれば、言われて見ればと気付く物もある。予算との兼ね合いも大きな問題だったろう。
ウルトラセブンの肩の装甲デザインは6頭身のスーツアクターの体系を救おうという配慮からなされたそうだ。見事に成功している。
ウルトラマンのカラータイマーも成田案では無く、本人は否定的であった。後に油彩などでウルトラマンを描いているが、彼の描くウルトラマンにはカラータイマーは存在しない。一つの拘り、美学を感じる事のできる作品達だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_yodare2.gif)
帰ってきたウルトラマンの途中あたりから予算の関係で造形はチープなものに成り下がりお子様向け気ぐるみ怪獣に堕ちて行く。
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平成に入り、造形技術の向上やCGにより怪獣もリアルさを追及してグロテスクさが強調されるものが出てきた。(ウルトラマンガイア、ウルトラマンネクサスなどの怪獣に思いいれがしにくい。むしろウルトラマンタロウのお子様向け怪獣のほうが今となっては色物的な存在価値を認めたくなる)
しかし、ウルトラQやウルトラマン、ウルトラセブンなどの初期怪獣デザイン、造形の微妙なバランス、デフォルメこそもっとも好ましい造形に違いない。
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立派な展覧会図録。2,000円は安いとの判断でゲット。
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たまたま関西人4人ハイテンションの大阪弁だったので、入り口入って10秒で「お静かに願います」と注意されました^^;スミマセーン;;
作品はホント、ゲージュツでしたね。予想外に感激しました
怪獣創造は楽しいです。
ブログで知合った人とのオフ会?
熱烈な怪獣フリークの方がいらっしゃいましたかな。