4年程前からバスケットの試合を
観に行くようになった。
何の予備知識も無かったので、
取り合えず、30年住んでいる
横浜のホームチームBコルセアーズ
を応援することにした。
初めて試合を観に行って驚いたのは
観客動員の為の努力が随所に見られ
ファンサービスも徹底されている。
僕は以前から音楽コンサートの
ファンサービスの低レベルさに
ウンザリしている。
どんどん高騰するチケット代
東京ドームなど本来、音楽目的でない
会場でのアリーナ席は何万円も払った席が
激狭の上に安物のパイプ椅子。
ほとんどの席が最高価格のS席で、
2階席の最後尾1列だけが少し安い
A席というような客を馬鹿にしたような
価格設定。
今もあるのかどうかわからないが
昔あったのはやたらと大きいが
数ページしかないツアーパンフが
2000円。
アーティストTシャツ
が数種類、アーティスト名が入っただけ
のキャップやキーホルダーなど
たいして魅力的でないグッズ。
CDが売れない時代だからコンサートチケット代
で儲けるしかないだって?
そんなことは音楽業界側の勝手な
事情であって一般の人には、
知ったことではない。
エンターテイメントは今は沢山あるのだ。
プロスポーツは昔は野球しかなかったが
30年前にJリーグが発足し野球を脅かす
ようになった。
Jリーグ発足以前の野球は殿様商売もいいとこで
球場は汚く、なんのファンサービスもなかった。
ところがJリーグ発足後のプロ野球は
危機感を覚えたのか、球場はドーム球場が
多数建設され、ひどいと手書きのボードを
差し込んでいたスコアボードは大型スクリーン
に変わりチケット代2試合分ぐらいの低価格で
入れるファンクラブに入ればユニフォーム
プレゼントなどファンサービスが格段に向上
した。
そしてBリーグだ。
Bリーグの歴史は浅く2015年の発足で、
野球、サッカーから見れば新参者だが、
新参者だけに、野球、サッカーだけでなく
総合格闘技などあらゆるエンターテイメント
のいいところを全部取り入れさらに
独自の演出をしている。
まずホームチームの徹底ぶりに驚かされた。
野球もサッカーも私設応援団が応援するが、
バスケットはホームチーム専属のDJと
チアーダンスチーム・Bローズがいて
応援を先導する。
そして試合に勝とうが負けようが試合後の
インタビューはホームチーム。
試合後の選手の場内1周も勝っても
負けてもホームチーム。
次世代の育成にも力を入れていて
バスケット選手の中学生、高校生の
Bコルセアーズ・ユースは勿論のこと
チアーダンスチームの育成組織
Bローズ・ユースまであり、
開場時間を試合開始4時間前
ぐらいに設定してその時間を
ユースの発表の場所にしている。
試合には当然、チームの観客だけでなく
ユースの選手の家族、Bローズユース
の家族も観に来るというわけだ。
他にも会場の外にはキッチンカーが
並びちょっとしたお祭りだ。
もちろん場内へ持ち込み自由。
場内でも食べ物が販売されているが
そちらもとてもリーズナブルな
価格設定。
選手の応援グッズも次々と発売され
毎試合飛ぶようにグッズが売れまくっている。
最初の頃はBコルセアーズが弱かったことも
あってチケットはいつでも簡単に買えたが
今季、河村の加入で一気に強くなった
Bコルセアーズのチケットは5000人キャパ
と野球やサッカーと比べてキャパが圧倒的に
少ないため、ファンクラブに入らないと
一般で購入しようとすると発売日でも
秒殺で完売するようになった。
簡単にチケットが取れた頃から、
これはいずれサッカーや野球を
脅かす人気コンテンツになりそうな
予感はあったが、こんなに短期間で
急成長するとは思わなかった。
で、わが音楽業界はチケット代が
跳ね上がっただけでほとんど何の
改善もないファンを馬鹿にしたような
コンサート運営が今も続いている。
素晴らしいショーを行うアーティストが
沢山いるのにも拘わらずだ。
昔とはエンターテイメントの種類
も数も違うのだ。
こんなことでは音楽ファンそのものが
減っていくだろう。
にほんブログ村
|