ご無沙汰です。
お盆休みで実家に帰省しております。
今年は、音楽活動も順調過ぎて、なかなかブログを
書く暇もないぐらい充実した活動が送れていてうれしい
限りなんですが、リスナーとしては、もう大事件の
RitchieBlackmore'sRainbowの復活についても、
書かないままになってしまいました。
もちろんYouTubeで復活Rainbowのライヴ動画は、
繰り返し、何度も何度も何度も、観ました。
で、どうやら、世間の多くの人が、今回のRainbowに
否定的で、がっかりしたという人が多いらしい・・・。
ま、何をやっても批判されることが、多いネットの
中では、酷評も仕方ないとはいえ、あまりにも
肯定する意見が少ない、いや、全然ないので、
これは、黙っているわけにはいかんぞと、思い立って
こんな寝ぼけた頃に書いているわけです。
まず、僕は30年以上前にRitchieのファンになって以来
どんな時期も、常にRitchieの音楽活動に注目し、
発表された音源、映像は公式のものは、
すべて聴きつづけているし、
来日すれば、必ずコンサートにも行きます。
と、言ってもRitchieの来日は2004年を最後なので、
それ以降は、ネットのおかげで観ることができるわけですが、
少なくとも、今回のRainbowが久々に見る
Ritchieのライヴでは、ないのは、確かです。
で、ずっとRitchieを観てきて今回のライヴは、
全然酷評するようなものではなく、
むしろ、やっぱりRitchieは、Ritchieのままで、
なにも変わっていないことに、嬉しくなったのが、
正直な感想です。
まず、プレーについて、確かに、ディオ、コージーの
いた頃のような鬼気迫る感じはないし、
脅威的なテクニックを見せつける
ようなところもありません。
でも、その変化は今回突然、変わったわけでは
なく40年かけて、いろいろ紆余曲折を経て、
のものなので、ずっとRitchieを追い続けてきた
僕には意外でも何でもありません。
それに、テクニックに関して言えば今はアマチュアでも
うまい人はゴロゴロいますし、若手のプロなら大抵
今のRitchieより上手いでしょう。
でも、そんなことは、どうでもいいことでは、
ないでしょうか?
例えば、PaulMcCartneyはシンガー
として上手いんだろうか?
下手ではないけどそんなに
上手いわけではないと思います。
でも、あの数多くの名曲を作って
あのオリジナルの声で、歌ってくれる。
生きている音楽の神様。
それが74才の元Beatlesを世界中の人が
観に行く理由だと思う。
でも、Paulのバンドに元Beatlesは一人もいません。
そのかわり、Paulを最大限に
引き立たせる素晴らしい仕事ができる、
バックが支えています。
これと、同じように、
今回のRainbowもまずRitchieBlackmore
以外に誰にも出せないRitchieのサウンドで、
RitchieBlackmoreにしか、誰にも生み出せない
独特のフレーズをひいている。HardRockの
Legendが今プレーしているところを観ることに
価値があると思うのです。
それにRitchieのプレーが一番酷かったのは、
まず初めが、去年DVDが再発された
BentOutOfShapeのツアーで、
あの時はオクターヴァーを
常時かけっぱなしの、何を弾いているのか、
聴き取れない変なサウンド。
これは、失敗だと思ったのか、そのあとの
DeepPurple再結成ツアーでは、元のサウンドに
戻ったが、今度は、最近のインタヴューでも
話している関節炎の影響で指が全く
動いていない。この酷いプレーはその次の、
HouseOfBlueLightのツアーでも変わらず、
このときの音源はライヴ・アルバム
NobodysPerfectに収録されていますが、
契約消化の為だろうが、よくこんなものを
発売したなという内容です。
しかも、オフィシャルのライヴ盤として、
いろんなテイクから、編集してあれなんだから。
あの時期は僕ももうRitchieは終わってしまった
んだと思ってました。
で、そのあと、SlavesAndMastersで少し良くなった
けど、今度はイアン・ギランが帰ってきて、
BattleRagesOnでは、全くやる気のないプレー
で、そのまま脱退。
そのあと発売されたライヴ・アルバム
ComeHellOrHighWaterを聴くと、Nobody's
Perfectのときよりは、復調していたのが、
わかったけど、昔の凄さとは程遠い。
そして、StrangerInUsAllのツアーでは、やっと、
Rainbow後期ぐらいに戻ったし、あのころアンプ
をMarshallからEnglに変えていろいろ変化の
多かったRitchieサウンドがこのときやっと完成
したという時期でしょう。
と、思ったらこのあとBlackmore'sNightを結成。
今まで、ステージで一度もプレーしたことのなかった
アコースティック・ギターに持ち変える驚くべき
路線変更、きっと相当な練習をしたと思われる、
見事なプレーはBlackmore'sNightのライブビデオ
などで、聴けますが、完全にRitchie全盛期の
クオリティーをアコースティックギターで、
再構築しています。
この頃、ストラトキャスターはアンコールの
ファンサービスのものになりました。
今回のRainbowはそれから数えても20年、
すでに71歳のRitchie。神様ではなく、
生身の人間、多少の衰えはあるのは、
当然、それでも、あのNobody'sPerfectアルバムの
酷さに比べたら、全く問題ない!!!!
アンプもMarshallの3段積みのスタックを
ステージに並べていた頃のイメージをしていた
多くの人からは、ステージに小さなEnglの
コンボがおいてあったのに、ガッカリしたと
いう声もありましたが、昔アームを使わなくなった
理由に、「今は、誰もが使うから」というコメント
をしていた、Ritchieらしさ100%の行為で、
僕はあれをみて、寧ろ嬉しくなったポイントです。
Blackmore'sNightの初来日は、Blackmore'sNight
としてのツアースタートでもあったので、
アンコールの時おそらく、Ritchieは人生で
初めて、コンボの小さいアンプでステージで
演奏したのでしょう。 ストラトキャスターに
持ち替えたRitchieが、演奏開始から小さいアンプの
前で、しゃがんで摘みを調整していた姿を、
今でも、覚えています。
あれから20年たって、いまのRitchieにとって
自分のサウンドをコントロールしやすいのは、
3段積みのスタックではなく、小さいコンボの
アンプの方なのでしょう。
しかも、アンプが大きかろうが、小さかろうが、
変わらないRitchieサウンド健在!
その秘密が今回はステージに堂々と置かれた
AIWAのテープレコーダーにあることを、
誇示しているかのようです。
ということで、Ritchie本人については、
もう何も言うことはなく、来年、日本に
来てくれることを、願うばかりです。
次回は、メンバーの人選についてです。
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