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卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

マーケティング研究 他社事例 その271 「競技用でブランド価値を高めます1」 ~目指せ東京パラリンピックでの成長~

2018-12-05 08:17:56 | ビジネス
マーケティング研究 他社事例 その271 「競技用でブランド価値を高めます1」 ~目指せ東京パラリンピックでの成長~


6月に開かれたテニスの全仏オープン車いすの部で優勝した国枝慎吾さんが使っている車いすは特注品です。

千葉のオーエックスエンジニアリングとい会社が作っています。

実はこのオーエックスエンジニアリングは、国内の競技用車いす市場で5割近いシェアを誇るトップメーカーなんです。

その評判は国内にとどまらず、車いす競技会で陸上の「女王」と呼ばれるアメリカのタチアナ・マクファデン選手に代表される世界のトップ選手もオーエックスエンジニアリングの製品を採用しているのです。

同社はパラリンピックに初参戦した1996年のアトランタ大会以降、合計122個のメダル獲得に貢献しています。

華々しい実績を残す競技用車いす事業について、石井勝之社長は「収支はトントンか、若干の赤字で推移している」と明かします。

それでも問題視はしていません。

競技用は「ブランド価値を高める広告宣伝の手段」と割り切っているからです。

オーエックスの2017年9月期の売上高は10億5085万円でした。

車いす販売台数は2800台程度で、競技用の比率は1割にすぎません。

大半を占める日常用の車いすで収益を追求し、会社全体で5%の経常利益率を実現しています。

そのビジネスモデルはイタリアの高級スポーツカーメーカー、フェラーリに通じるものがあります。

フェラーリは自動車レースの最高峰「F1」で好成績を収めてブランド価値を高め、市販車の販売につなげています。

競技用の車いすで注目を集め、日常用の販売を促進するオーエックスの戦略とも共通します。

技術開発の手法も両社は似通っています。

フェラーリはクラッチ操作なしで変速できる「セミオートマチックシステム」や車両の横滑りを防ぐ装置、高出力のエンジンなどF1で勝つために開発してきた先端技術を転用することで市販車の性能を高めてきたのです。

オーエックスも車いす競技で勝つために開発してきた技術を日常用に転用しています。

競技用車いすは俊敏に動けるように、剛性を保ちながら、軽くすることが求められています。

開発現場ではマグネシウムやスカンジウムなどの軽量素材を使い、壊れないギリギリの設計を追求しているのです。

「軽くて丈夫な車いすは日常用でも求められる」

石井社長は言います。

競技向けに限界まで軽くした部品を取り入れた日常用の車いすを販売し、お客様に喜ばれています。

(続く)


「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。

経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。

彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。

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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 





現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。

また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。

こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。

メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。

なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。

金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。

「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。

「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。

※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)

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この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。

彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)

経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」

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