マーケティング研究 他社事例 554 「無視できないスポーツテック2」 ~野球やサッカーの事例~
プロ野球ではレーダーを使ってボールを追尾し、投球・打球データを計測する弾道測定装置の活用が進んでいます。
デンマークのトラックマンが開発した機器は広島東洋カープを除く11球団が採用し互いの球場で取得したデータを共有しています。
2019年、3年連続の日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスのデータ戦略は12球団一と言われています。
選手やスタッフが見られる独自アプリを開発し、試合や練習の映像、投球のリリースポイントや球速、回転数、打球の飛距離など様々な情報を閲覧できます。
プロ野球チームには球場で自チームや相手チームのデータを収集する「スコアラー」がいます。
1球ごとのコースや球速、球種、守備の動きなどを記録してきました。
その歴史は古いですが70年近くアナログでデータ分析をしてきたのです。
ホークスはスコアラーの作業についても、パソコンやスマホ、タブレットなどでデータを入力するなどデジタル化し、独自開発したアプリを使うと、試合の映像とトラックマンのデータ、スコアラーの記録を一緒に見られるようになっています。
監督や選手は試合前に独自アプリを見ながら相手チームの傾向を予習し、ミーティングで戦術を確認するなどしています。
練習でもデータを活用し、選手の動きや試合の映像をモニターで再生しながら、コーチと選手、スコアラーがコミュニケーションをとっています。
「こうした方がいい」と抽象的に言うのではなく、選手の動きや映像やデータで確認しながら具体的に指摘します。
ホークスが現在のアプリの原型を開発したのは2007年と10年以上前です。
2013年1月には主にスコアラー業務のIT担当として関本塁データ分析担当ディレクターが入団し、データ機能の拡充に力を注いで来ました。
2018年にはフューチャー傘下のライブリッツが開発した、グランドにいる選手全選手をAIで自動認識し、各選手の動きを分析するシステムを導入しました。
トラックマンで集めるデータは投手や打者に関するものが中心ですが、新システムによって野手や走者のデータも分析しやすくなったのでした。
「個々の選手のポテンシャルを開花させやすくなった」と関本ディレクターはデータ活用の効果を語ります。
さらに選手の能力の現状を把握し、目指すべき理想像を選手に理解させ、理想に近づく練習法をコーチと話し合うという今の形が出来上がったと言います。
「データに興味を持つ選手ほど成長速度が速い」と目を細めます。
サッカー界でもデータ活用が進みます。
日本代表やJ1トップクラブはもちろん、下位リーグのクラブもデータを戦力強化や選手育成につなげています。
奈良市に本拠を持つ、J3の下に位置する日本フットボールリーグ(JFL)の奈良クラブは2019年10月、「SAPサクセスファクターズ」を導入しました。
「SAPサクセスファクターズはSAPジャパンが提供する人材マネジメントのクラウドサービスです。
数多くの企業が人事管理に使いますが、選手の育成目的にサッカークラブが導入したのは世界初と言います。
奈良クラブはこれを使って、トップ選手からジュニアチームに所属する小学生までの能力を数値化したのでした。
さらに選手のプレースタイルを32のタイプに分けて、タイプごとに必要なスキルを定義しました。
奈良クラブは「10年以内のJ1昇格」を目標に掲げています。
データを使った育成システムはJ1昇格に向けた有力な武器です。
プロジェクトの推進支援とシステム導入をアビームコンサルティングが担当し、同システムを使って、10年後にはトップチームのユース出身者の割合を50%以上にすることも目指ていくとの事です。
奈良クラブの今後の活躍が楽しみですね。
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
プロ野球ではレーダーを使ってボールを追尾し、投球・打球データを計測する弾道測定装置の活用が進んでいます。
デンマークのトラックマンが開発した機器は広島東洋カープを除く11球団が採用し互いの球場で取得したデータを共有しています。
2019年、3年連続の日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスのデータ戦略は12球団一と言われています。
選手やスタッフが見られる独自アプリを開発し、試合や練習の映像、投球のリリースポイントや球速、回転数、打球の飛距離など様々な情報を閲覧できます。
プロ野球チームには球場で自チームや相手チームのデータを収集する「スコアラー」がいます。
1球ごとのコースや球速、球種、守備の動きなどを記録してきました。
その歴史は古いですが70年近くアナログでデータ分析をしてきたのです。
ホークスはスコアラーの作業についても、パソコンやスマホ、タブレットなどでデータを入力するなどデジタル化し、独自開発したアプリを使うと、試合の映像とトラックマンのデータ、スコアラーの記録を一緒に見られるようになっています。
監督や選手は試合前に独自アプリを見ながら相手チームの傾向を予習し、ミーティングで戦術を確認するなどしています。
練習でもデータを活用し、選手の動きや試合の映像をモニターで再生しながら、コーチと選手、スコアラーがコミュニケーションをとっています。
「こうした方がいい」と抽象的に言うのではなく、選手の動きや映像やデータで確認しながら具体的に指摘します。
ホークスが現在のアプリの原型を開発したのは2007年と10年以上前です。
2013年1月には主にスコアラー業務のIT担当として関本塁データ分析担当ディレクターが入団し、データ機能の拡充に力を注いで来ました。
2018年にはフューチャー傘下のライブリッツが開発した、グランドにいる選手全選手をAIで自動認識し、各選手の動きを分析するシステムを導入しました。
トラックマンで集めるデータは投手や打者に関するものが中心ですが、新システムによって野手や走者のデータも分析しやすくなったのでした。
「個々の選手のポテンシャルを開花させやすくなった」と関本ディレクターはデータ活用の効果を語ります。
さらに選手の能力の現状を把握し、目指すべき理想像を選手に理解させ、理想に近づく練習法をコーチと話し合うという今の形が出来上がったと言います。
「データに興味を持つ選手ほど成長速度が速い」と目を細めます。
サッカー界でもデータ活用が進みます。
日本代表やJ1トップクラブはもちろん、下位リーグのクラブもデータを戦力強化や選手育成につなげています。
奈良市に本拠を持つ、J3の下に位置する日本フットボールリーグ(JFL)の奈良クラブは2019年10月、「SAPサクセスファクターズ」を導入しました。
「SAPサクセスファクターズはSAPジャパンが提供する人材マネジメントのクラウドサービスです。
数多くの企業が人事管理に使いますが、選手の育成目的にサッカークラブが導入したのは世界初と言います。
奈良クラブはこれを使って、トップ選手からジュニアチームに所属する小学生までの能力を数値化したのでした。
さらに選手のプレースタイルを32のタイプに分けて、タイプごとに必要なスキルを定義しました。
奈良クラブは「10年以内のJ1昇格」を目標に掲げています。
データを使った育成システムはJ1昇格に向けた有力な武器です。
プロジェクトの推進支援とシステム導入をアビームコンサルティングが担当し、同システムを使って、10年後にはトップチームのユース出身者の割合を50%以上にすることも目指ていくとの事です。
奈良クラブの今後の活躍が楽しみですね。
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣