マーケティング研究 他社事例 589 「ウイルスとの戦いをイノベーションに変える!?」 ~人類の危機が生む革新~
NTTデータでは、VR(仮想現実)会議システムを開発中です。
ゴーグルをつけると、目の前に会議室が現われ、参加者がアバターとして現われ、議論が始まるといった一昔前では考えられなかった形で会議が行われます。
「VRを使う事であたかもそこにいるかのように議論できるようになる」
世界に甚大な負の影響を与えている新型コロナウイルスは、NTTデータ社でも協力会社社員の感染が明らかになりました。
しかし、既存秩序が破壊されてしまった今は、視点を変えれば、新しいモノやサービスが受け入れられる余地があるとの見方も出来ます。
VR会議もその一つです。
NTTデータがVR会議システムの開発に着手したのは2017年でした。
同社は2008年からテレワークを正式導入しており、資料作成などの業務に関しては大きな問題はありませんでした。
しかし、「会議や打ち合わせなどは、相手の表情が読み取りづらかったり、話すタイミングをつかめなかったりして、難しかった」と言う声が社内にありました。
こうした不便を解消することがテレワーク推進の一助になると考え、開発を開始し、これまで社内外での実験を進めて来ました。
2020年度中の商用化を目指しています。
同社のVRシステムにログインすると、自分そっくりのアバターが登場し、事前に顔写真を撮影すれば作成可能で、参加者とアバターを一致させることで、誰が話しているのかすぐに分かるようにしているというものです。
また、ゴーグルで頭の向きを感知することで、音声が発話者の方から聞こえるようにも工夫しています。
話す内容によってポジティブかネガティブかを判断し、アバターの口元の動きを変えることも可能です。
アバターに表情をつけることで、よりリアルな会議の場を再現しています。
2019年に社内外で実験したところ、「ウエブ会議より誰が発信しているか分かりやすかった」と答えた人は52%、「ウエブ会議よりも自分の考えを説明しやすかった」人は36%に上りました。
表情の作り方や、デバイスの性能など課題はまだありますが、すでに複数の企業から問い合わせが届いています。
「今後は、企業の発表会や記者会見、学会のポスターセッションなども再現できるようになれば」と同社担当者は話します。
VRは会議室にとどまらず、今後様々なリアルな空間にも活用されていくものと私も思います。
一方、感染拡大の震源地である中国は、危機を乗り越えるためにイノベーションを活用しようという動きは、日本以上です。
「家に帰って」
中国の警察は、ドローンから住民に注意を呼びかけました。
それだけではなく、サーモグラフィーを搭載したドローンを使い、住民の体温を上空から測定し、高熱の人には自宅待機や受信を指示します。
一部地域ではドローンで消毒剤を散布したりしました。
QRコードで住民の健康状態を把握する動きも広まります。
アリババ集団は、健康状態を登録するQRコード「アリペイ健康コード」を開発し、2月11日杭州市での試験運用を行った後に、わずか1週間程度で100都市に広がりました。
高速道路のインターチェンジなどの検問所を通る際は、書類に健康状態を書く必要はなくQRコードを見せるだけで良く、チェックするスタッフと住民の接触時間を減らし、感染拡大を防いでいました。
未知のウイルスのパンデミックによって、社会のあり方が大きく変わってしまいました。
感染者と死亡者が増え続ける現実に向き合い、これまでと異なる生活を強いられるのは誰にとってもつらいものです。
立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長は著書『全世界史』の中で、欧州でのペストの流行がルネサンスのきっかけの一つになったと記しています。
感染症による死の恐怖が、人生を謳歌することにつながり、人間らしさを積極的に表現するルネサンスにつながったとの見立てです。
未曽有の苦境は新しい時代の扉を開きます。
目の前の危機を乗り越えるためには、企業も個人も次代につながるイノベーションを起こすほかないと思います。
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
NTTデータでは、VR(仮想現実)会議システムを開発中です。
ゴーグルをつけると、目の前に会議室が現われ、参加者がアバターとして現われ、議論が始まるといった一昔前では考えられなかった形で会議が行われます。
「VRを使う事であたかもそこにいるかのように議論できるようになる」
世界に甚大な負の影響を与えている新型コロナウイルスは、NTTデータ社でも協力会社社員の感染が明らかになりました。
しかし、既存秩序が破壊されてしまった今は、視点を変えれば、新しいモノやサービスが受け入れられる余地があるとの見方も出来ます。
VR会議もその一つです。
NTTデータがVR会議システムの開発に着手したのは2017年でした。
同社は2008年からテレワークを正式導入しており、資料作成などの業務に関しては大きな問題はありませんでした。
しかし、「会議や打ち合わせなどは、相手の表情が読み取りづらかったり、話すタイミングをつかめなかったりして、難しかった」と言う声が社内にありました。
こうした不便を解消することがテレワーク推進の一助になると考え、開発を開始し、これまで社内外での実験を進めて来ました。
2020年度中の商用化を目指しています。
同社のVRシステムにログインすると、自分そっくりのアバターが登場し、事前に顔写真を撮影すれば作成可能で、参加者とアバターを一致させることで、誰が話しているのかすぐに分かるようにしているというものです。
また、ゴーグルで頭の向きを感知することで、音声が発話者の方から聞こえるようにも工夫しています。
話す内容によってポジティブかネガティブかを判断し、アバターの口元の動きを変えることも可能です。
アバターに表情をつけることで、よりリアルな会議の場を再現しています。
2019年に社内外で実験したところ、「ウエブ会議より誰が発信しているか分かりやすかった」と答えた人は52%、「ウエブ会議よりも自分の考えを説明しやすかった」人は36%に上りました。
表情の作り方や、デバイスの性能など課題はまだありますが、すでに複数の企業から問い合わせが届いています。
「今後は、企業の発表会や記者会見、学会のポスターセッションなども再現できるようになれば」と同社担当者は話します。
VRは会議室にとどまらず、今後様々なリアルな空間にも活用されていくものと私も思います。
一方、感染拡大の震源地である中国は、危機を乗り越えるためにイノベーションを活用しようという動きは、日本以上です。
「家に帰って」
中国の警察は、ドローンから住民に注意を呼びかけました。
それだけではなく、サーモグラフィーを搭載したドローンを使い、住民の体温を上空から測定し、高熱の人には自宅待機や受信を指示します。
一部地域ではドローンで消毒剤を散布したりしました。
QRコードで住民の健康状態を把握する動きも広まります。
アリババ集団は、健康状態を登録するQRコード「アリペイ健康コード」を開発し、2月11日杭州市での試験運用を行った後に、わずか1週間程度で100都市に広がりました。
高速道路のインターチェンジなどの検問所を通る際は、書類に健康状態を書く必要はなくQRコードを見せるだけで良く、チェックするスタッフと住民の接触時間を減らし、感染拡大を防いでいました。
未知のウイルスのパンデミックによって、社会のあり方が大きく変わってしまいました。
感染者と死亡者が増え続ける現実に向き合い、これまでと異なる生活を強いられるのは誰にとってもつらいものです。
立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長は著書『全世界史』の中で、欧州でのペストの流行がルネサンスのきっかけの一つになったと記しています。
感染症による死の恐怖が、人生を謳歌することにつながり、人間らしさを積極的に表現するルネサンスにつながったとの見立てです。
未曽有の苦境は新しい時代の扉を開きます。
目の前の危機を乗り越えるためには、企業も個人も次代につながるイノベーションを起こすほかないと思います。
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣