「あ~星野先生~」
駅前でスマホを片手に電話しようとしていた星野は呼び止められ振り返った。
声の主は、みやび保育園 田中副園長だった。
「あー田中先生!いつもお世話になっております」
「こちらこそお世話になっております」
「娘のアキです」
「ほらご挨拶なさい」
田中副園長は、娘さんと出かける途中だった。
「最近、おかげさまで保育士間の連携が以前よりも良くなって来たと思います」
「私のところに相談に来ることが多かった保育士がいたんですが、最近はほぼ相談が無かったんです」
「なんだか、私不安になったので、本人に聞きにいったんです。最近どうって」
「そうしたら、最近はクラスの先生同士での話し合いが増えたので、あんまり悩まなくなったっていうんです」
「やっぱり、話し合う事って大切ですね~なんて彼女が言うんですよ」
「私も事あるごとに、もっとクラスで話し合ったらって声掛けしていたんですけど、その時は、実行してくれなかったんです」
「でも最近は星野先生の研修に参加した保育士たちを中心に色々な変化が起こって来ました」
「結果、保育士たちも働きやすくなったんじゃないでしょうか」
田中副園長の声は弾んでいた。
星野はだまって聞いていたが内心はとてもうれしかった。
ふと、田中副園長の娘さんに目を向けると、少し退屈そうだったので、星野は口を開いた。
「娘さんのような、若い方がもし保育士を目指すとなったら、みやび保育園のような保育園で働いていきたいでしょうね~」
その瞬間、田中副園長の娘の顔があがりこちらを見つめていた。
星野は未来を創っている実感を噛み締めたのであった。
(終わり)
駅前でスマホを片手に電話しようとしていた星野は呼び止められ振り返った。
声の主は、みやび保育園 田中副園長だった。
「あー田中先生!いつもお世話になっております」
「こちらこそお世話になっております」
「娘のアキです」
「ほらご挨拶なさい」
田中副園長は、娘さんと出かける途中だった。
「最近、おかげさまで保育士間の連携が以前よりも良くなって来たと思います」
「私のところに相談に来ることが多かった保育士がいたんですが、最近はほぼ相談が無かったんです」
「なんだか、私不安になったので、本人に聞きにいったんです。最近どうって」
「そうしたら、最近はクラスの先生同士での話し合いが増えたので、あんまり悩まなくなったっていうんです」
「やっぱり、話し合う事って大切ですね~なんて彼女が言うんですよ」
「私も事あるごとに、もっとクラスで話し合ったらって声掛けしていたんですけど、その時は、実行してくれなかったんです」
「でも最近は星野先生の研修に参加した保育士たちを中心に色々な変化が起こって来ました」
「結果、保育士たちも働きやすくなったんじゃないでしょうか」
田中副園長の声は弾んでいた。
星野はだまって聞いていたが内心はとてもうれしかった。
ふと、田中副園長の娘さんに目を向けると、少し退屈そうだったので、星野は口を開いた。
「娘さんのような、若い方がもし保育士を目指すとなったら、みやび保育園のような保育園で働いていきたいでしょうね~」
その瞬間、田中副園長の娘の顔があがりこちらを見つめていた。
星野は未来を創っている実感を噛み締めたのであった。
(終わり)