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マーケティング研究 他社事例 500 「奇抜さが生まれる風土 3」 ~多品種少量に特化する工場~

2020-02-19 08:30:38 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 500 「奇抜さが生まれる風土 3」 ~多品種少量に特化する工場~


こうしたサポートもある中で、岡本氏は試作品の完成度を高めるしかないと腹をくくりました。

たとえ奇抜な味であっても、おいしくなければ商品が売れないのは当然です。

とはいえコーンポタージュはアイスでは前代未聞の味です。

そもそも何を原材料に使うべきかさえ、手探りの状態でした。

「原材料に何が足りないのか?」

「味付けはどうすべきなのか?」

実際の試作品を今度は開発部のベテラン社員に試食してもらい、意見をもらいながら岡本氏は通常の10倍の数の試作品を作ったと言います。

コーンポタージュ味のスナック菓子などでは、ただコーンパウダーを材料に混ぜただけのものも多いのですが、それでは消費者を納得させられないというのはわかります。

北海道産のコーンを使用し、砂糖の他に食塩やブイヨンなどを盛り込むという本格仕様に仕立て上げたのでした。

それでも社内では商品化決定の直前まで懐疑的な意見がありました。

社長や専務、常務など約15人に向けて新商品をプレゼンした時に役員から当然のごとく「本当に売れるのか?」と懐疑的な声が出ていたそうです。

手を差し伸べたのが、岡本氏をサポートしていた営業部長でした。

「ここまでクオリティーの高い製品であれば消費者は受け入れてくれる」

そういって役員を納得させたのでした。

若手の奇抜なアイデアを形にしやすい体制も整います。

多品種少量生産に特化した工場を持っているからです。

ガリガリ君では「ソーダなど」いくつかの定番商品があります。

ここに、若手たちが競い合うようにして新商品を持ち込んで来ます。

岡本氏の手掛けたコーンポタージュがそうだったように、売れる時には爆発的に売れます。

このため、工場では小型の製造機器を並べ、各商品の生産量を柔軟に変えられるようにしていると言います。

深谷工場に加え、2010年には120億円を投じて国内最大級となる本庄千本さくら「5S」工場も稼働させて、生産能力も大きく向上したのでした。

作業工程の無駄を徹底的に省くことで、1週間に15回近く生産計画に変更があったとしても対応可能だと言います。

前述したように、コーンポタージュは注文に追い付かない場面もありましたが、気温が少し変わっただけで需要が激変するアイス業界では、臨機応変に対応できる生産体制は大きな武器であることは間違いありません。

若手の挑戦を促す社内風土も強みです。

ベテラン社員のサポートがあるとは言え、食品業界は厳しい世界で、ヒット商品になる確率は100に1つ、1000に3つなどと言われるほどです。

実際にコーンポタージュの後に開発されたナポリタン味は売れ行きが伸びず、3億円の赤字を計上したのです。

若手が3億円の赤字を出したとなれば、普通の会社であれば「失点」となりそうなものですが、赤城乳業はそうはしないのです。

導入するのが、独特なペナルティー制度です。

年4回、活躍した社員を表彰すると同時に、仕事で失敗した社員も全社メールで共有されます。

その代わり、降格や減給といった処分はしません。公表された社員も責められるのではなく「君、やらかしたんだってね」と周囲の社員にからかわれる程度です。

想像のナナメ上を行くアイデアが次々と生まれてくるのは、他社なら失敗と思われることでも、失敗と思わない赤城乳業の風土によるところが大きいと言えます。

たとえ失敗したとしても、意気消沈することなく、次のチャレンジに向けて意欲を燃やします。

このサイクルが回り続ける限り、赤城乳業は奇抜な商品を生み出し続けられるはずです。



彩りプロジェクトでは、「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。

経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。

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現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。

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