石坂ファームハウスの『都会の田舎をおすそ分け』

多摩丘陵の自然豊かな里山から、その恵みを大切にした農家の暮らしをお伝えします

お餅つきと鷹

2018年01月27日 | 田んぼ・お米作り講座
昨日よりは暖かいお天気でしたが、雪は解けず裏の井戸は凍ったまま。雪の残る庭を子どもたちは歩き回って踏み固めていました。

お餅を蒸かす湯気やかまどの火のそばが寒いからこそ心地よくて離れがたい。いまどきの子は煙の臭いも嗅いだことがなく、薪などの自然のものを燃やす時の煙も嫌な物だと思いがちです。先日のお餅つきは大鍋の湯気を熱心に見ている子がいました。屋外だから、普段見えないものが見え、嗅げないにおいがかげるのです。今日お餅つきもそのような体験や気づきが出来た日になればと思います。

蒸したもち米の甘さ、ゴボウ・ニンジン・白菜・ずいき・里芋・大根の具沢山汁物、自家製胡麻醤油餅、普段では食べられない我が家ならではのお餅つきです。お野菜の高い時期ですので、大好評でした。大福作りも沢山の方が体験してくださいました。

お餅つきの後は雪の残る田んぼで、秋からご縁があって畑で鷹を飛ばしていただいている鷹匠の方にフライングショーをしていただきました。
農家と鷹?と思うかもしれませんが、食物連鎖のピラミッドを思い出してください。一番下の微生物が葉っぱを分解して土を豊かにします。その上にミミズなど土の中の生き物がいます。さらに上には青虫やテントウムシなどの昆虫。その上に小鳥やカラス。頂点には鷹などの猛禽類。上に行くほど個体数は少なく自然界はバランスを保っているのです。…秋のラッカセイ収穫期は数十匹のカラスの大群が畑に来てはラッカセイを食い散らかしました。その前の年は玉ねぎを無残に引き抜かれたり、カラス被害に悩まされていました。カラスが以前より増えているようです。網をかけたり、テグスを張ったりその分仕事が増えました。

鷹が畑で飛ぶことで、カラスからの農作物への被害抑制。そのような関係性で本日のサプライズイベントになりました。鷹を腕に乗せて重みを感じるのも貴重な体験になったと思います。

お米作り講座の4回が終了しました。ご参加ありがとうございました。ぜひ、また来年度もご参加お待ちしております。

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