雨天の為1日順延された選抜、大会は8日目の3試合が行われました。
この日の試合予定です。
【第8日目】
▽3回戦
光-山梨学院
高知-専大松戸
海星-広陵
中国勢2校の戦いに注目したい1日でした。また、四国勢最後の砦になった高知の試合にも思うところはあります。今大会は西日本勢の成績が芳しくない為、ちょっとテンションが下がり気味です。逆に関東勢が強さを見せているので気になっています。最終的には大阪桐蔭をどこが倒すのか、に集約されるのでしょうが!
試合結果です。
▽3回戦
光 010 000 000│1
山梨学院 010 022 20X│7
(光)升田・松中-福原
(山)林・中田-佐仲
高 知 201 000 010│4
専大松戸 040 000 02X│6
(高)西村真・平・辻井・谷口-高木
(松)平野-吉田
海 星 020 000 000│2
広 陵 000 011 10X│3
(海)吉田・高野-田川
(広)高尾-只石
⚾初戦で完封勝ちした光の升田は、あの昭和60年夏決勝で桑田・清原のPL学園と激闘を演じたミラクル宇部商のエースだったサウスポーの田上昌徳氏からピッチングの極意を教わっていると聞きました。なるほど、田上氏は現在光市に在住ですね。あの歴史に残る死闘の宇部商のマウンドに立っていたのは古谷友宏投手で、当日レフトを守っていた田上氏に登板の機会はありませんでした。彼自身が体調不良に苦しんでいた大会で、戦略的な登板回避ではなかったようですが、清原氏が語っていた「あの試合に田上が投げていたらPLの優勝はなかった」の言葉通り、サウスポー好きの玉国監督の最高傑作と言われた左腕は「試合には勝ちたい、だけど古谷には勝ってほしくない」という複雑な思いを抱きながら敗れました。
社会人時代に練習でフェンスに激突し左肘を粉砕骨折してしまい、それでもプロで投げたいという希望を捨てずにリハビリを重ねましたが25歳で現役を引退したようです。現在は光市内で自営しながら子供たちを指導する日々と伺いましたが、光高校の野球部の指導もされていたのですね。
追いつ追われつの第2試合は高知が追い付いた直後に専大松戸が突き放して初の8強に進出しました。初戦で完封した専大松戸の平野はこの試合でも完投で勝利を呼び込みました。
第3試合は投手戦になり、2点を追う広陵が6回から7回にかけて1点ずつあげて逆転。2年生エースの高尾が尻上がりの好投で海星の反撃を断ちました。
これまでベスト8の内の4校が決まり、残る4校は9日目の試合で決定します。そう、9日目で3回戦を終え8強が出揃います。
9日目は3回戦4試合が予定されています。
【第9日目】
▽3回戦
大阪桐蔭-能代松陽
東海大菅生-沖縄尚学
東邦-報徳学園
龍谷大平安-仙台育英
雨で2日分が順延された大会はスケジュールが非常にタイトとなり、後を延ばせない高野連とすれば、あと1日順延があると休養日がなくなることになり、結局何も改善されていないということになります。日程的な不公平が生じることは出場校に微妙な影響をもたらしそうです。
結局のところ、阪神から借りている甲子園で満足にスケジュールを消化できない弱みがあるなら甲子園ではなく、ほっともっとフィールド神戸か京セラドーム大阪などの代替会場の選定も頭に入れないといけない時期に来ていると感じます。
個人的にはほっともっとフィールド神戸での開催なら、甲子園と遜色ない会場であり良いのではないかと思っています。ただ、問題は神戸市営地下鉄西神・山手線の観客輸送のキャパ不足と、更には梅田から乗り換えなしの甲子園と三宮で乗り換えを余儀なくされるほっともっととのアクセスの悪さです。加えて周辺に飲食施設がないという点が指摘されます。駅内にあるファミリーマートと隣接するローソンのみでは賄いきれませんからね。そこは民間経営である甲子園球場と阪神電車に営業面で大きく劣っていますから。
今まで全く考えて来なかった選手の健康面と球数管理という問題が世論によってクローズアップされ、そのことで頓珍漢な改善策しか示せない高野連幹部の無能ぶりが暴露され続ける現状です。管理を全て学校と選手の自己責任に委ねる方がことはスムーズにしかも良い方に動くように感じますが、どうなんでしょうね。
ちょっとボヤキで変な終わり方になりました。申し訳ございません。
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