“死亡率”はインフルエンザワクチンのおよそ250倍>ワクチン接種後350人超が死亡!「死亡例リスト」にみるリスク要素は?
ワクチン接種後350人超が死亡!「死亡例リスト」にみるリスク要素は?>“死亡率”はインフルエンザワクチンのおよそ250倍です
「厚労省の資料では、2018年には5200万人がインフルエンザワクチンの予防接種を受けて、副反応による死亡例は3件でした。一方のコロナワクチンはこれまで2400万人が接種して355人の死亡例があり、
“死亡率”はインフルエンザワクチンの250倍です。
メリットがリスクを上回るからと接種をすすめる医師もいますが、接種に際しては年齢、性別、基礎疾患の有無などのリスクをきちんと把握し、接種によるメリットと比較したうえで判断を下すべきです」
国内での新型コロナウイルスワクチン接種が始まってから約4か月、高齢者の半数が1回目の接種を終えた。その一方で、6月23日に開かれた厚労省の専門部会によれば、国内で2月17日から6月18日まで、ワクチン接種後に死亡が報告された事例はファイザー製354人(※)、モデルナ製1人の計355人に達する(モデルナ製は5月24日に接種が始まったため、報告数は少ない)。
【一覧公開】ワクチン接種後の「死者355人」全リスト
(※厚労省発表によるファイザー製ワクチン接種後の死亡者は355人だが、報告書では同一人物が1人重複掲載されている可能性が高く、本誌・女性セブンは354人で統一した)
その報告書には、死亡例の年齢、性別、接種日、接種回数、基礎疾患、そして接種から死亡までの詳細が記されている。本誌・女性セブンは、この報告書をもとに、ワクチン接種後に死亡した全355人について、リストにまとめた。
ファイザー製の接種後に亡くなった354人を年代別にみると、
最も多かったのは80代の139人で、以下90代(93人)、70代(68人)が続く。
高齢者から優先的に接種が始まり、接種数が若い世代より圧倒的に多いので当然ではあるが、高齢者特有の「弱点」が影響した可能性もある。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広さんが指摘する。
「高齢になるほど体力が低下し、臓器の持つ生存力を示す『予備力』が低くなります。そのため高齢者ほど強めの副反応が出た際に体が持ちこたえられず、結果的に死に至りやすくなります」
若い世代に目を転じると、10代の死者は0人で、20代は4人、30代は3人、40代は8人、50代は6人だった。
そのうち新潟県内の病院に勤務していた25才男性は、4月23日にワクチンを接種し、その4日後に自殺した。男性に精神疾患の既往症はなく、通常に勤務していたが、接種後にいきなり変調をきたし、自ら命を断った。接種と自殺の因果関係について厚労省の報告書は、「否定も肯定もできず、同様の有害事象の収集に努めるべきと考える」としている。
3月23日には、26才の女性看護師が福岡県内の自宅にて遺体で見つかった。女性は4日前にワクチンを接種し、夜勤に向かう準備をしている最中に倒れたとみられる。死因は小脳からの脳出血と、くも膜下出血と診断された。既往症や基礎疾患はなかったという。クリニック徳院長の高橋徳さんが指摘する。
「その女性は基礎疾患がないとされましたが、CTで脳内の石灰化が見つかり、“自覚症状はなかったが疾患はあったのでは”と指摘する医師もいます。もともと脳に疾患があり、ワクチンによる炎症が最後のひと押しになった可能性もあります。
若い世代の接種が本格化するのはこれからです。この先接種が進めば、若い世代でも一定数の死者が出ると考えられます」(高橋さん)
副反応は女性の方が多い
基礎疾患もリスク要因だ。厚労省は接種に際し、「心臓、腎臓、肝臓、血液疾患などの基礎疾患がある人は注意が必要」としている。死亡例を見ると、基礎疾患がある人が大半を占める。なかでも多かったのは、高血圧(82人)、糖尿病(50人)、アルツハイマー病・認知症(44人)、心不全(40人)、脳梗塞(38人)だ。
5月28日には、糖尿病の持病がある兵庫県神戸市の73才女性の容体が接種後に急変。呼吸が荒くなった女性は病院に緊急搬送されたが、接種から3時間半ほどで死亡した。
医療経済ジャーナリストの室井一辰さんは、高血圧や糖尿病、脂質異常症や肥満などの生活習慣病を持つ人の接種に注意を促す。
「コロナワクチンは接種後に血栓が生じるリスクが指摘されます。生活習慣病は動脈硬化が起こりやすく、血栓が生じた際に血管が詰まりやすいので注意が必要です」
ワーファリンなど血液をサラサラにする系の抗血栓薬や抗凝固薬とワクチンの組み合わせを不安視する声もある。血液内科医の中村幸嗣さんが説明する。 「仮に接種による反応で軽度の出血が起きれば、脳出血などは止まらないなどのリスクが増す可能性があります」
2度目の接種翌日の4月2日、自宅の浴槽で意識を失って死亡した62才男性は、肥満体形で糖尿病を患い、抗血栓薬を服用していた。死因は溺死とされたが、ワクチンによって血管性の疾患が生じた疑いがあるという。
性別で見ると、女性の死亡者は190人で、男性の死亡者は164人。そもそも女性は副反応が出ることが多く、アメリカでは接種後に副反応を訴えた人のうち78.7%が女性で、スイスでも副反応が出た人のうち68.7%が女性だった。
「エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンは免疫細胞の表面に結合し、その相互作用でより強い免疫反応を引き起こすことがあります。そのため女性に副反応が多く出ると考えられます。
また化粧品に含まれるポリエチレングリコール(PEG)に長く接触していると、接種時にアレルギー反応が生じる可能性があります。あくまで仮説ですが、女性は男性より化粧品を使う機会が多く、副反応が出やすいとの指摘があります」(国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さん)
比較的軽めの副反応だけでなく、死亡者でも女性が男性を上回る理由について、上さんは「ワクチンの過剰投与の影響ではないか」と語る。
「ファイザー製のワクチンは、日本人と欧米人の体格差を考慮せず、欧米での用量をそのまま投与します。実際に日本人成人の平均体重は男性約70kg、女性約50kgですが、アメリカ人は男性約90kg、女性約75kg。体重当たりに換算すると、日本人はアメリカ人の3~5割増しのワクチンを打つのです。
欧米の研究では、ワクチンの投与量が増えると副反応が増えることが報告されています。特に臓器の予備力が低くて体力が少なく、欧米の女性と比べて小柄な日本の高齢女性が欧米人と同じ量のワクチンを打てば、過剰投与により副反応が深刻化する恐れがあります」(上さん)
接種回数では、1回目接種以降に亡くなったのが270人で、2回目接種以降は62人だった(接種回数不明は22人)。
「一般に副反応は2回目の方が炎症反応は強い。アメリカで行われている心筋炎の調査でも、2回目の方がリスクが高い。日本はまだ2回目の接種が充分に進んでいないので、1回目の死亡例が多いのかもしれません」(上さん)
接種から亡くなるまでの期間は、「1~3日以内」が最多の152人で、「4~7日以内」(91人)、「8日以上」(74人)が続く。「接種当日」の死亡は25人だった(不明は12人)。
「注目すべきは、ワクチンを打って7日以内に被害が集中していることです。ワクチンと関係なく持病などで亡くなったならば、接種してから数日のうちに死者が集中することは考えにくい。現時点で、ワクチンと死亡が関連している可能性はやはり否定できません」(上さん)
6月13日までに厚労省に報告された接種後の死亡事例277件を見ると、主な死因は心不全(37件)、出血性脳卒中(30件)、心肺停止(30件)だった。 厚労省はすべての事例について、「ワクチンと症状名との因果関係が認められないもの」もしくは「情報不足等によりワクチンと症状名との因果関係が評価できないもの」と評価する。
しかし、高橋さんは、「コロナワクチンの死亡率の高さには注意が必要」と指摘する。
「厚労省の資料では、2018年には5200万人がインフルエンザワクチンの予防接種を受けて、副反応による死亡例は3件でした。一方のコロナワクチンはこれまで2400万人が接種して355人の死亡例があり、“死亡率”はインフルエンザワクチンのおよそ250倍です。メリットがリスクを上回るからと接種をすすめる医師もいますが、接種に際しては年齢、性別、基礎疾患の有無などのリスクをきちんと把握し、接種によるメリットと比較したうえで判断を下すべきです」(高橋さん)
※女性セブン2021年7月15日号