10/21/2020
6年前、東京女子医大病院で、当時2歳の男の子が鎮静剤を大量に投与され死亡した医療事故で、警視庁が21日、当時のICUの医師6人を業務上過失致死の疑いで書類送検することがわかりました。
この事故は2014年2月、当時2歳の孝祐ちゃんが東京女子医大病院で首にできた腫瘍の手術の後に鎮静剤「プロポフォール」を大量に投与され死亡したものです。孝祐ちゃんは人工呼吸器を付けた状態でICUに移され、大人の限界量の2.7倍にあたる「プロポフォール」が投与されました。
警視庁は、ICUの医師が投与量の管理や容態の観察を的確に行わなかったため孝祐ちゃんが死亡したとして、当時のICUの責任者の麻酔科准教授(60)ら医師6人を業務上過失致死の疑いで、21日、書類送検する方針を固めました。
「ずっと変わらずあるのは、孝祐ともう一度会いたいなと」(孝祐ちゃんの母親) 「プロポフォール」は、人工呼吸器を付けた子供への投与が原則、禁じられていましたが、警視庁は、投与自体の違法性は問わず、耳鼻咽喉科の執刀医らの立件は見送る方針です。
(21日00:00)