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「正直、医学部受験よりも大変だった」婚活に苦悩する女性医師たちの“現実” …モテるのは男性医師だけという不平等さ

2025年03月03日 19時03分55秒 | 女と男のこと

「正直、医学部受験よりも大変だった」婚活に苦悩する女性医師たちの“現実” …モテるのは男性医師だけという不平等さ
3/3(月) 7:02配信


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東洋経済オンライン
婚活中の女性医師たちは、それぞれ窮屈さを抱えていました(写真:Luce/PIXTA)

 男性2.8%

 女性35.9%

 これは何の数字だと思いますか? 

 医師の生涯未婚率だそうです。男性はほぼ結婚するのにたいし、女性は約3人に1人が未婚です。

【ランキングを見る】1位は45%!「結婚に対して離婚が多い」都道府県ランキング

 研修医の奮闘を描くドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)の中では「女性医師の3人に1人が生涯独身、3人に1人が離婚し、3人に1人だけが結婚したまま」という「3分の1の法則」が紹介されています。

 これは2012年の総務省統計局の就業構造基本調査に基づいているもので、データとしては少し古いのですが婚活業界内の感覚としては今も大きく変わらない状況だと思われます。

 なぜこれほど女性医師は未婚率が高いのでしょうか。私のもとにご相談にいらっしゃる女性医師や同業の婚活コンサルタントの協力を得て、婚活経験のある女性医師に取材しました。

■「低くない」と思う年収は800万円

 30代後半で婚活を始めたばかりの茜さん(仮名)は、できたら同業である医師と結婚したいという希望をお持ちです。その理由を聞いてみました。

 「それ以外の業界の人をよく知らないから」

 医師でなくとも弁護士や研究者など専門職の方がよく、年収はできたら自分と同じ1000万円以上、年収と学歴なら学歴を優先したいという希望をお持ちです。なお、茜さんの両親兄弟ともに医師です。

 ちなみに、茜さんの考える「低くない年収」は800万円でした。婚活男性の中で800万円は高収入の部類です。結婚相談所パートナーエージェントによると、男性会員のうち、茜さんが希望する年収1000万円以上の割合は8.6%でした。

 とはいえ、茜さんは婚活にはおよび腰です。初対面の人と会って話すのが苦手なのだそうです。

 実は茜さんは、30代前半の頃に医師向けの結婚相談所に入会した経験があります。この結婚相談所では、医師・歯科医の他にも、医師・歯科医と結婚したい人も登録できるようになっています。

 「入会時の説明で、何人かの医師のプロフィールを見せられたのですが……。その中に知り合いの男性医師が交じっていました。でも、私が知る限り、その人には交際相手がいました。のちに、その結婚相談所には男性医師は格安で登録できるということを知りました」(茜さん)

 結婚相談所から紹介された男性医師は茜さんより10歳以上年上の40代だったり、あまり清潔感がない人だったりと、会って話してみたいと思える人がおらず、精神的に余裕のない時期だったということも重なり、結局誰とも会わずに退会しています。

■相手の親に反対される「あるある」

 真衣さんは現在婚約中の30代半ばの女性医師です。真衣さん(仮名)も婚活を開始したときに希望した相手の職業は医師や弁護士で、年収は自分と同等以上の方をお探しでした。

 「医師との出会いもたくさんあったのですが、他の業界の人と会って話すことで自分の世界が広がる発見や学びがあり、楽しかったですね。すぐに相手の職業に対してのこだわりはなくなりました」(真衣さん)

 結果的に真衣さんより高収入の旧帝国大卒のITエンジニアの男性と婚約します。利用したサービスは始めはマッチングアプリでしたが、結婚相談所に乗り換え、そこで成婚退会をしました。婚活期間は約2年間です。

 真衣さんはかつて医師の彼氏も何人かいたそうです。その中には医師の年下彼氏がいました。

 「彼の親が年上の私と交際することをよく思っておらず、彼に『もっと若い女性にしておきなさい』と言い聞かせていて……。結局、別れることになりました」(真衣さん)

 真衣さんよると、こうした親による反対は「医師あるある」なのだとか。医師になるには、医学部の高額な学費と、そこに入るまでの教育費が多々かかります。必然的に裕福な家庭の子どもが多く、親も医師というパターンは少なくありません。家(と家業である医院)を継いでほしいと考える親もいることでしょう。

 

 親は、息子の妻となる女性に「息子や家を尊重してくれること」を求め、妻候補に対する品定めが厳しくなる場合があります。

■世間一般で言われる「高収入男性」の基準を知った

 結婚相手は医師以外で探し、年収も学歴もこだわらずに婚活をしたという女性医師もいます。恵美さん(仮名)は約1年の婚活を経て、30代半ばで入籍しました。

 医師を希望しなかった理由は何でしょうか。

 「20後半のときに、入会金が相場の3倍ほどする医師専門の結婚相談所に入りました。そのとき20歳近く年上の医師を紹介されました。あまりタイプでなくても30代の男性なら会ってみたいと希望を出したのですが、マッチングすることはありませんでした」(恵美さん)

 結婚相談所に自身が断られる理由を尋ねたところ、何と「容姿」という回答が返ってきたのです。しかし、紹介された男性医師たちの中には清潔感のない方などがちらほらいたそうです。このとき、婚活市場における女性医師の立場の厳しさを痛感したといいます。

 「周りには同業者と結婚した女性医師もいます。でも、旦那さんは多忙で家事育児に協力的ではなく、妻のほうがキャリア中断したケースを目にすることもありました。相手のスペックよりも、結婚後の家事育児に協力的であることを優先して婚活するようになりました」(恵美さん)

 恵美さんはYouTubeの婚活動画を見て勉強し、心構えや世間一般で言われる「高収入男性」の基準を知ります。そして結婚相談所に新規登録した男性を毎日チェックして積極的に活動しました。

 デートにも積極的になり、年収300万円ぐらいの男性にも会いましたが、生活レベルの大きな差を感じて年収500万円以上で探すようにしたそうです。年収が高くない男性からは「ハードルが高い」という目で見られていると感じたこともあったそうです。

 スペック面でこだわりの条件があまりないスタートが功を奏したのか、恵美さんは自分よりも年収が高い有名大卒のITコンサルタントの男性と結婚しました。

■女性医師だからと嫌がられることはなかった

 「3分の1の法則って聞くけれど、私の周りの女性医師は8割以上が結婚して、当てはまらない」と語るのは、医師と結婚した優さん(仮名)です。優さんは1年ほど婚活をし、マッチングアプリで出会った3歳年上の医師と30代前半で結婚しました。

 

 優さんは特に相手の職業が医師であることにこだわっていたわけではありませんでした。親戚にも医師が多く、歴代の彼氏も医師だった優さんは、婚活をスタートして初めて医師以外の男性とデートをします。

 「でも、他業種の男性から『結婚したら自分が家庭を支えますので、仕事は好きにしていいですよ』と言われて……。何だか対等ではないなと感じてしまいました」(優さん)

 結婚相手との対等な関係を希望する優さんは、それをきっかけに医師に絞ってお相手を探し、現在の夫と出会いました。

 マッチングアプリの他に医師専用の結婚相談所も2つ利用したそうです。ただ、医師専用の結婚相談所で紹介された男性医師は、優さんの個人的な感想ではありますが、「年上でこじらせている人が多かった」そうです。

 今回取材した皆さんは、あらかじめ医師であることを開示して婚活していたからだと思いますが、女性医師だからといって相手から敬遠されたという経験をしている方は多くありませんでした。

 では、なぜ女性医師の未婚率は高いのか。男性医師と結婚したい女性が多いのに対し、いろんな職業の女性がいる中であえて女性医師と結婚したいという男性があまりいないという不平等さが婚活を難しくしているのでしょう。

 「自分と同程度の年収」を求め、同業者との結婚を望む女性医師は少なくありませんが、職場結婚ならばライバルはさほどいないものの、マッチングサービスを利用すると、モテる男性医師は争奪戦になってしまうのです。

■「医学部受験より大変だった」

 取材を通じて、女性医師の婚活の厳しさを知りました。何人かの女性医師からは、「医学部受験よりも大変だった」という声も耳にしました。結婚は相手がいることなので、自分の努力だけでは達成できない側面があります。婚活は、労力に見合う結果を感じにくい場合もあるでしょう。

 共働き夫婦がスタンダードになった今、安定した専門職に就いていることは、婚活市場において男女ともに肯定的に評価されます。しかし、医師であることが人気に直結するのは男性側だけです。

 結婚相談所で婚活中の女性の年収ボリュームゾーンは年収300万〜500万円程度。医師以外の女性たちは、医師とのお見合いが決まれば気合を入れてオシャレをし、会話を盛り上げる努力をします。

 このようなライバルがいることを理解したうえで、よい出会いをつかんでほしいと思います。

 取材協力:小林りこ

菊乃 :恋愛・婚活コンサルタント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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