日本歯科大学の中原貴教授が、体外で完全な歯を培養することに成功したとの報道(日経新聞2010.11.22)に接しました。要約すると、次のようです。
<生後5日のマウスの智歯の歯根膜より細胞を培養して、その上に臼歯の歯冠部分を載せると歯根が延びて完全な歯に成長した。歯冠の細胞部分が歯根の成長を促進したようだ。この培養された歯は、解剖学的に本物の歯と同じように象牙質、歯根膜、血管、神経繊維まであった。この歯を大人のマウスに移植すると、きちんと定着した。3年後に人の歯での応用を目指す。>
患者さんから細胞を採取して培養用シャーレの中で必要な歯を培養して、欠損していた部位へ歯を移植する時代が来るのも時間の問題です。培養した歯が長期に保存できるか、免疫応答はどうかと気になる点もあります。しかし実用化されれば、患者さんには朗報です。そうなれば、入れ歯やブリッジがなくなります。歯科治療に革命が生じます。
<生後5日のマウスの智歯の歯根膜より細胞を培養して、その上に臼歯の歯冠部分を載せると歯根が延びて完全な歯に成長した。歯冠の細胞部分が歯根の成長を促進したようだ。この培養された歯は、解剖学的に本物の歯と同じように象牙質、歯根膜、血管、神経繊維まであった。この歯を大人のマウスに移植すると、きちんと定着した。3年後に人の歯での応用を目指す。>
患者さんから細胞を採取して培養用シャーレの中で必要な歯を培養して、欠損していた部位へ歯を移植する時代が来るのも時間の問題です。培養した歯が長期に保存できるか、免疫応答はどうかと気になる点もあります。しかし実用化されれば、患者さんには朗報です。そうなれば、入れ歯やブリッジがなくなります。歯科治療に革命が生じます。