肺移植の<神の手>

私はテレビをそんなに好きではありません。継続して見る番組は限られています。しかし、NHK のプロフェッショナルだけは特別です。月曜日の夜を楽しみにしています。

今週は、京都大学医学部教授の伊達洋至先生の特集でした。約半年前にも放送された内容でしたが、感動は鮮烈で、前回と同じでした。先生は肺移植の達人です。具体的には、肺動脈の縫合などのプロです。失敗はそのまま患者さんの死亡を意味します。手術には、困難を常に伴います。世界的な名医でも、手術に際しては、先生の発言は明瞭です。
・患者さんに接する時は、威厳よりも笑顔で。患者さんに、不安を与えないために。
・常に次の一手を考ろ。
・手術は恐ろしい。
・思いを力に。患者さんを治して、社会に復帰してもらいたいとの医師の思いがあれば、自分の持っている実力以上のすごい力が発揮される。
・プロフェッショナルとは、他人にマネの出来ない技術を持っている人。
手術室では厳しい先生も、手術室を出れば、普段は温厚な人柄です。自分には厳しくても、他人には優しい、そんな人柄に、皆が惚れるのだと感じました。自分に対しての厳しさと、他人に対しての優しさ、この差に驚きを感じました。