日本一の富豪

日本一の富豪と自分で言っているのですから、恐らく間違いないでしょう。その人は、（株）ファーストリテイリングの会長兼社長の柳井正氏です。

ユニクロの業績も好調で、上場している株式の株価も高く、本人は大株主ですので、十分根拠のある話です。柳井正氏が優れているのは、お金儲けのために仕事しているのではなく、お金のために上場したのではないと、断言している点です。（2011.2.5付け朝日新聞）

柳井氏は毎週土曜日に＜希望を持とう＞というコラムを担当しています。財界のしがらみから放れた自由な発想で、実績に裏付けられて経営者の考え方を述べていて、私は楽しみにしています。借り物の考えではなく、自らの経営上の苦労から得た貴重な考えには説得力があります。

『お金を目的に仕事をしていたら、そこそこの生活ができるようになればそこで満足してしまう。それよりも大切なのは信用だと思う。取引先、従業員など周囲のみんなに信用してもらわないと仕事は出来ない。・・・・若くしてベンチャーで成功した人は不幸かもしれない。お金が目的なら、その後の人生をどう過ごすのかなと。・・・やはり、仕事の目的は、どこまでも「よりよい仕事」を追求することでなければいけないと思う。』

大富豪になっても、事業意欲は旺盛で、会社は海外へどんどん進出しています。柳井氏のモチベーションの強さの源の考えた方を、このコラムで知りました。